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7月、蒙古草原には、青い空が広がり、白い雲が浮かびます。この美しい季節に北京から音楽特別列車が、フルンボイル草原へ向かいます。この音楽特別列車の乗客は大草原への憧れを抱きながら、3日間にわたりバンドや歌手の素敵な音楽を楽しみながら目的地を目指します。今回の中国メロディーはこの音楽列車の様子をお伝えしました。
疾走する音楽列車
7月1日午前、音楽特別列車「英雄の道号」は華北平原を飛ぶように走り、草原へ向け疾走します。この時、食堂車で列車音楽会が始まりました。車両のあちこちに歌声や楽器の音、笑い声が溢れます。
心温まる「夕日」
まず登場したのは歌手・呉成昊(こう)です。彼は自作の歌「夕陽(夕日)」を歌いました。この時、ちょうど列車には夕陽が差し込んでいました。彼の心温まる音楽はすぐに、聞く人の心をつかみ、みなその音楽の世界に浸りました。音楽と周りの景色が融けあい、思わず観客の手拍子を誘います。
美しい満州族歌手・バインホホ
音楽列車、続いて登場したのは美しい満州族の女性歌手・バインホホと男性歌手・アクシェンです。バインホホの伸びやかな歌声、美しい舞姿は華麗な赤い民族衣装とあいまって、観客たちを惹きつけました。彼女は今回の音楽列車で一番輝く歌手と言われています。
新世代蒙古族ロック歌手・ソディリ
大学2年生のソディリは94年生まれの新世代蒙古族ロック歌手です。体は小柄ですが、彼女は驚くべき瞬発力を持っています。その歌声は高く雲の上まで響きわたります。彼女は、この列車音楽会で最も注目を集めた若手歌手であり、男性客のアイドルでもあります。
ソディリの恋人もこのバンドの主要メンバーです。彼は蒙古族に伝わる歌唱法・ホーミーで歌い、その独特で金属感ある歌声は神秘的な魅力に富み、人間離れしているといわれています。この曲は人々が草原の環境を大切にする気持ちを歌いあげました。
音楽列車・盛大な音楽パティー
深夜、英雄の道号列車は夜の帳の中を引き続き、東へ向かい疾走します。列車の外の広大な北方大地はすでに静寂に包まれていますが、列車の中は歌あり、踊りあり、そして、笑い声が絶えない音楽会が続いています。多くの歌手とバンドは各車両を回って、観客と共にお酒を飲んだり、唄を唄ったり、みんな和気あいあいと楽しみます。
心を開いて音楽を楽しむ
最後に人気バンド「追風駿馬(風を切る駿馬)」が「鴻雁(オオカリ)」を歌うと、広大な草原を思わせる雰囲気にすべての観客が感動し、最後は全員での大合唱になりました。列車音楽会はまるで音楽好きな友達が集まる盛大なパティーのようで、皆、心を開いて音楽を楽しみます。
番組の中でお送りした曲
1曲目~ 夕陽(夕日)
歌手・呉成昊(こう)が音楽列車で自作したものです
2曲目~ オルシュン
満州族の女性歌手・バインホホと男性歌手・アクシェンがうたった満州族の民謡です。
3曲目~ 故郷(ふるさと)
大学生歌手・ソディリとそのバンドがうたった曲です
4曲目~ 鴻雁(オオカリ)
人気バンド・追風駿馬(風を切る駿馬)が音楽列車でうたったものです。
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