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冬のゲーム

2014-01-17 20:26:00     cri    


 ナビゲーター 黄競

 1月中旬、北京は真冬になってもずっと雪が降らないので、スキーやスノーボードなど冬のレジャーを楽しむことは、まだおあずけです。今回の中国メロディーは音楽を聞きながら一足早く冬のレジャーやゲームを楽しみましょう。

           雪原でスキーを満喫

 中国の東北地方の冬の楽しみと言えば何と言ってもスキーやソリ遊びですね。スキーは元々、狩人が獲物を追って雪の山野を移動する手段でしたが、19世紀中頃から本来の目的から独立したスポーツ・レジャーとなりました。スキーの愛好者は急な傾斜の山々の間を滑りぬけ、雪の世界の美しい景色を楽しんだり、風を切る爽快感やスピード感を満喫します。

 さて、中国東北部の黒竜江省に暮らすエヴェンキ族にはなんと今でも「ジンラ」というスキー道具を使って狩猟する伝統が残されています。毎年11月から翌年の2、3月までエヴェンキ族の人々はジンラというスキー板を履いて、森林と雪原の中で鹿や熊などの獲物を追い、一日に80キロ以上も滑るのです。

      子供時代の愉快な思い出―雪合戦

 冬の遊びといえばやっぱり雪合戦と雪だるま作りですね。子供時代、友達と雪合戦がしたくて、雪が降るのを待ち望んでいました。雪の中で仲の良い友達同士、追いかけっこをしたり、雪玉を投げ合ったりして、髪の毛から服まで雪に濡れて、手と顔も寒さで真っ赤になりますが、心の中は楽しさで満ち溢れます。舞い落ちる雪が作る銀世界の大地には子供たちの楽しい笑い声がこだましていました。これは私の子供時代の冬の一番愉快な思い出です。

       冬の風物詩―氷上釣り

 冬の楽しみと言えば、スキーやソリのほかに氷の上の釣りもよく挙げられます。日本では氷上でのわかさぎ釣りが冬の風物詩として各地で行われていますが、中国北方地方にも昔から氷上釣りの習わしがあります。唐の時代の政治家・柳宗元(りゅうそうげん)の五言絶句「江雪(こうせつ)」は氷上釣りの楽しみを読んでいます。江雪とは川に降る雪という意味です。

 千山(せんざん)鳥(とり)飛(と)ぶこと絶(た)え

 万徑(ばんけい)人蹤(じんしょう)滅(めす)す

 孤舟(こしゅう)蓑笠(さりゅう)翁(おう)

 独(ひと)り釣(つ)る寒江(かんこう)の雪(ゆき)

 山という山から飛ぶ鳥の姿が見えなくなり

 道という道から人の歩く足跡が消えた

 小船の上では、蓑でできた笠をかぶった老人が

 雪の降る寒い川で、たった一人で釣りをしている

 蒙古族の軍事ゲームー冬の猟

 中国北方地方の草原に暮らす蒙古族は、昔から遊牧生活を送っています。毎年2月と3月に人々は集団狩猟を行います。この集団狩猟はそもそも北方民族の冬の伝統的な娯楽でした。13世紀、元の皇帝・チンギスハンは集団狩猟を一種の軍事演習として始めました。その後、集団狩猟は蒙古族の冬の伝統的な習慣として伝えられるようになったのです。

 番組の中でお送りした曲

 1曲目 東泉 (東の泉)

 エヴェンキ語で歌っているこの民謡は、まるで泉のようで美しいと讃えられます。エヴェンキ族の娘が、好きな人を思う気持ちを描きました。

 歌詞

 明るいお月様が

 東の泉の畔の狩人を照らす。

 林の中の鹿の鈴の音よ、

 まさに彼が帰ってくる音のよう。

 泉よ、私の思いを抱いて

 あなたの傍に流れて行く

 2曲目 雪人的最后一季(雪だるまの最後の季節)

 冒頭部分のオルゴールの癒しの音色は雪が舞い落ちる風景を描いています。続く吹奏楽器とバイオリンが奏でる主旋律は、子供たちが雪だるまの周りを廻って楽しげに踊る姿を描きました。

 3曲目 寒江残雪(寒江の残雪)

 笛で奏でたこの曲は、緩やかで美しいです。初春に江南水郷が辺り一面雪で真っ白になり、厳しい冬の終わりと春が訪れる光景を再現しました。

 4曲目  蒙古馬(モンゴル馬)

 歌は蒙古族の名歌手・テンゲルです。彼の歌声は、「飾り気がなく素朴で、まるで高原の疾風、大地の呼びかけのようだ」と評価されています。

 歌詞

 天は青々と野は広々と、

 夕日が川を赤く染める。

 飛びまわるツバメを蹴散らし駆ける馬よ

 広々とした草原を駆け回る

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