現在、北京市内にはかつての城壁がわずかに残るばかりだが、明、清時代の北京は城壁に囲まれた街であった。城壁は内側の城壁と外側の城壁という二重の城壁から成っていた。「内九外七」と言われ、これらの城壁には内壁に9 つ、外壁に7 つ、あわせて16の門があった。しかし、この門の中に現在の復興門と建国門は含まれていない。
以前、この二つの門は、通行の便のためにただ城壁に穴をあけただけのものであり、通称、後明門と長安門と呼ばれていた。1946年に後明門は建国門、長安門は復興門と改められたのである。
地下鉄の駅名に「門」がつく名前が多いのは、この城壁の門の名残である。現在、駅の周りには中国人民銀行や中国銀行監督局、中国証券監督管理委員会や国内外の銀行が集中する「金融街」となっている。
観光スポット
呂祖宮
ここは清代に建てられた道観(道教寺院)で、現存する中でも比較的、小規模のものである。現在北京市の重点保護文物に指定されている。
アクセス:地下鉄A出口出て、右400メートルほど。
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