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端午節の伝統音楽

2012-06-22 19:38:38     cri    


























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 6月下旬の北京は、最高気温が35度以上の猛暑日が続きすっかり真夏になりました。日本ではこの季節にどんなイベントが行われていますか?。中国で、夏の伝統行事といったら、「端午節」つまり端午の節句です。中国人にとって重要な伝統行事です。

 日本の端午の節句は5月5日ですが、中国では旧暦に合わせているので、毎年日にちが違います。今年は、新暦の6月23日。中国には端午節の風習が、地方によっていろいろあります。私のような北方地方の者にとって最も親しまれている端午節の風習はやはり粽を食べることですね。でも、端午節の発祥地である湖北省と湖南省では、端午節は地元の最も大事な祝日で、みんなが竜舟(ドラゴンボート)レースを行ったり、香り袋を互いに送ったりして祝うんです。

 端午節のいきさつについてはいろいろな謂れがあります。民間では端午節は古代の詩人屈原に由来していると言われています。屈原は今から2000年前の戦国時代の楚の国の詩人で、楚の国が滅んだ後、その悲しみから汨羅江と言う川に身を投じて命を絶ちました。屈原が川に身を投げたことを聞いた人々は舟を出して、彼を救いに行ったものの、どうしても見つからなかったのです。そこで、彼の体が魚に食べられないよう、地元の人々は魚の餌として粽を作り、川に投げ込んだそうです。これが端午に竜船を漕ぎ、ちまきを食べる由来だといいます。

 端午節に、中国南方地方の人々が最も待ち焦がれるイベントは竜船(ドラゴンボート)レースです。ドラゴンボートレースとは、18人のこぎ手、1人の舵、1人の太鼓、1人のフラッグキャッチャー、合計21人が1つの龍の形をしたボートに乗り込み、速さを競うレースです。ゴールはブイに立っている旗で、旗を先に取ったボートの勝ちです。

 今回の中国メロディーはこの端午節にちなんだ中国各地の民族音楽を紹介します。曲は「屈原问渡(屈原、漁師に問う)」、「赛龙夺锦(ボートは競い、旗を奪う)」、「新龍船調(新しい竜船の歌・ドラゴンボートソング)」、「竜船(ドラゴンボート)」の4曲です。

 「屈原问渡(屈原、漁師に問う)」

 この曲は素朴な中にも、悲しさがあり、屈原が政治家として失脚し、失意のうちに川のほとりに辿り着くという物語を描いています。

 屈原が水際を彷徨っている様子を見て、1人の漁師が「あなたは有名な詩人の屈原ではありませんか?どうしてこんなところに来られたのか?」と尋ねると、屈原は「世の中が乱れているのに、われ1人が清く、大衆がみな酔っているのに、われ1人が醒めているので、追放されたのである」と答えました。漁師は「世を挙げて乱れているなら、どうしてその流れに従わないのですか。大衆がみな酔っているなら、どうして、そのうわずみを啜らないのですか」と問いました。屈原は「誰がその身の清浄にほこりを蒙るに堪えよう。むしろ揚子江の流れに身を投じたほうがましだ」と答えたのです。

 「赛龙夺锦(ボートは競い、旗を奪う)」

 この曲は吹奏楽器・打楽器の合奏曲で、琵琶を中心とした独奏や協奏が聞けるのが特徴です。また、広東音楽の素晴らしい代表曲のひとつです。南方地方のイベント・ドラゴンボートレースの激しい場面をうまく再現しています。

 曲の冒頭部分のチャルメラはレースが始まって、一斉に多くの舟が水の上を飛ぶように走り出す場面を描いています。その後、打楽器が加わり、ボートが競い合い、追いつ追われつ、抜きつ抜かれつの激しい場面を生き生きと表現しています。曲の最後でもチャルメラの独特な音色が、激しいレースを勝ち抜いた舟の誇らしげな様子を生き生きと描いています。

 「新龍船調(新しい竜船の歌・ドラゴンボートソング)」(魏金棟)

 この曲は中国民謡の名曲「竜船の歌」を基にアレンジしたもので、端午節になるとよく歌われる曲です。2002年、中国の有名な女性歌手・宋祖英さんがウィーン国立歌劇場でオーストリア国家民族歌劇院合唱団のコーラスと一緒にこの民謡を歌い、多くの外国人の観客に中国民謡の独特な魅力を披露しました。今回は男性歌手・魏金棟さんが歌ったバージョンをお楽しみ戴きます。

 「竜船(ドラゴンボート)」(琵琶の独奏曲)

 この曲は1930年に有名な民間音楽家・華鈞彦さんが創作した作品です。曲はドラゴンボートレースの激しい場面を表現し、特に、船の上でのドラや太鼓の音、そして両岸で応援する人々の歓声などをいずれも琵琶の音色でうまく表しています。琵琶演奏者の絶妙なテクニックもたっぷり味わえます。

 この番組へのご意見・ご感想などがございましたら、ぜひお聞かせください。

 宛先

 〒100040 中国国際放送局日本語部「中国メロディー」係 

 メール nihao2180@cri.com.cn

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