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中国のギターと呼ばれる「阮(げん)」

2011-12-16 14:26:55     cri    






















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 阮は形が琵琶と似ているため、昔は秦琵琶と呼ばれていました。およそ紀元前3世紀の秦の時代、「秦琵琶」の前身となる「弦鼗(げんとう)」という楽器が誕生し、その後、筝などの楽器を参考に「弦鼗」より更に進化した「秦琵琶」が誕生しました。そして阮へと繋がっていったのです。

 阮にまつわるある物語があります。紀元前2世紀、漢武帝は今のウズベキスタンである、当時の烏孫国と連携して匈奴征伐を図ろうと策略しました。そこで王族の娘・劉細君を烏孫姫と称して烏孫国の国王昆彌に嫁入りさせたのです。姫が嫁ぐ道中、故郷を恋しがる切なさを不憫に思った漢武帝は、楽器の職人に馬に乗りながら奏でることができる楽器を作るように命じました。これが阮の始まりと言われています。また、中国甘粛省にある敦煌の麦積山石窟の中には阮を演奏している壁画が今でも残されています。

 紀元前3世紀、「秦琵琶」を演奏するのが非常に上手い、阮咸という音楽家がいました。そこで人々はこの楽器のことを音楽家の名前をとって「阮咸」と呼ぶようになり、その後「阮咸」から「阮」と略称になったのが今から1000年ほど前の宋の時代からだとされています。唐の時代、「阮咸」は日本にも伝わりました。日本の古都・奈良の東大寺の中に今でも唐の時代から伝えられてきた紫檀の「阮咸」が保存さています。

 今回の中国メロディーは阮で演奏された音楽作品を特集しました。番組の中に紹介したのは「火把节之夜(松明祭りの夜)」、「丝路驼铃(シルクロードの駱駝鈴)」、「月光(月光)」の3曲です。

 ・1曲目「火把节之夜(松明祭りの夜)」

 この曲は松明祭りの様子を描いたものです。松明祭りは中国西南部雲南省に暮らすイー族、ぺー族などの少数民族の伝統的な祝日で、毎年旧暦の6月24日前後に行われます。この日の夜になりますと、伝統衣装に身を包んだ村人たちが巨大な松明を点した広場に集まり、薪で積み上げた塔の形の松明を囲んでドラとラッパのリズムに合わせて、情熱的な民族舞踊を披露します。曲は村人たちが薪の塔に駆け寄って火を付けた後、塔が燃え上がって、あたりを明るく照らし、そして歓喜の声とドラや太鼓があたりにこだまする場面を描いています。

 ・2曲目「丝路驼铃(シルクロードの駱駝鈴)」

 この曲は新疆の少数民族の音楽を元にアレンジしたもので、駱駝でシルクロードを旅するキャラバンの様子を描いています。

 ・3曲目「月光(月光)」

 この曲は月光の下で若者が阮の美しい音色で恋人への思いを伝える場面を描いています。

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