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北京地下鉄のたび ー鼓楼大街駅ー

2011-01-10 10:16:07     cri    

 北京城(城壁で囲まれた都市)は、紫金城を中心とし、東と西の両側に太廟(先祖を祭る場所)、社稷壇(土地と穀物の神様を祭る場所)が置かれました。また皇城の外の東西南北の四方には、天、地、月、日と名づけられた壇がつくられました。そして8キロの中軸線が南北を貫き、荘厳で高大な都市構造が完成しました。鐘鼓楼は中軸線の北の端に造られました。互いの距離は100メートルほどで、鼓楼は南にあり、赤い壁に灰色の瓦、鐘楼は北にあり、灰色の壁に緑の瓦でした。どこから見ても雄大で、壮観なこの建造物は元、明、清の3代にわたり、人々に時を知らせました。この夫婦のような建物も今は、その役目を終え、変わり行く人々の生活を静かにみつめ続けています。

 観光スポット

 西黄寺(西黄寺)

 西黄寺は中国チベット仏教の寺院です。1652年、チベットの政治と宗教のリーダであったダライ・ラマ5世が清の皇帝の招きに応じて、3000人ほど引き連れて北京へやって来ました。西黄寺はこの接待のために清政府によって建てられました。また1780年、乾隆帝の誕生日を祝うために、北京を訪れたパンチェン・ラマ6世が、病気のため入寂した寺でもあります。そして、ここには1987年9月にパンチェン・ラマ10世が自らの手でつくった、僧の教育機関「中国蔵語系高級佛学院」があります。

 アクセス:地下鉄A出口出て、旧鼓楼大街に沿って、北へ直進。徒歩8分ほど。

 盛宣懐故居(竹園賓館)/盛宣怀故居

 盛宣懐は、清朝末期の郵政大臣を務めた人物です。彼は、中国近代の商工業、教育に携わりました。彼は、汽船招商局、中国通商銀行、天津電報局、上海交通大学の前身となった南洋大学などを創設しました。このため「中国の商業の父」と呼ばれています。彼がかつて住んでいたこの住まいは、その後、民国時代には財政部長の馬漢三、新中国時代には国家名誉首席の董必武や、康生などが住み、時代の変遷によって主を変えました。今はホテルとして世界各国からの旅行者を迎えています。中国の伝統文化を残す佇まいは、多くの人を魅了し、訪れる人が後を絶ちません。

 アクセス:地下鉄B出口出て、旧鼓楼大街に沿って南へ、小石橋胡同まで直進。

 広化寺(广化寺)

 広化寺は、南に後海の美しい北岸を臨み、東には、銀錠橋(前海と後海を結ぶ水路にまたがる橋。500年以上の歴史がある。)、西には、宋慶齢故居があり、北京の名勝に囲まれた古寺です。1342年前後に建てられたと言われています。清の末期に、ここは「京獅図書館」となりました。これが後の国家図書館です。

 毎年、旧暦の12月8日は釈迦が悟りを開いた日とされ、この日には寺が市民たちにお粥をふるまいます。

 所在地:北京市鼓楼西大街鴉儿胡同31号

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