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中国でブームを迎えている「原生態」

2010-08-25 16:26:44     cri    

 

 「原生態」とは、自然科学において、"生まれたときの状態そのまま変化していないこと"を言います。

 張芸謀(チャン・イーモウ)監督が、これを芸術形式として、大型ショー『印象・劉三姐』で初めて使ってから、「原生態」が、"文化や芸術など伝統のあるもの"の意味に用いられるようになり、学術界やマスコミなどで広く使用される言葉となりました。

 ここ2、3年、この「原生態」は、ちょっとしたブームを迎えています。今年4月から8月まで行われていた第12回CCTV全国青年歌手大会では、「原生態部門」が特別に設けられ、また、今月25日に閉幕した第3回全国少数民族演芸大会でも、「原生態」が、ステージの一番の特徴でした。

 セミの鳴き声を真似て作った歌、糸を紡ぐ動作や木の枝を避けて歩くような動作などを組み込んだ踊り……中国各民族の実生活そのものを表現し、その地方に行かないとなかなか見聞きできない伝統芸能が披露されました。そして、踊り手が身につけている衣裳や仮面、小道具、楽器なども、その民族に代々伝わる本物でした。

 

「今回、みなさんに見ていただいた歌や舞踊は、1000年もの時を超えて伝えられてきたものです。古いものですから、その上に塵が積もっているかもしれません。でも、その塵を払って、それらを新たに輝かせる必要があるのです。私たちは、すたれようとしている各民族の舞踊を整理してまとめたいと思っています。」(チベット族の歌手ダルマ・ロジョ氏)

 文化をはじめとする各分野でグローバル化が進み、固有のものと外来のものが融合しあっているいま、自らが代々受け継いできた「原生態」に目を向けることが大事なのでしょう。

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