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「中国カンフー」

2010-01-20 10:08:27     cri    

 昔は李小龍(ブルース・リー)、最近では成龍(ジャッキー・チェン)、李連傑(ジェット・リー)。これら香港映画で活躍するスターたちのアクションの原点になっているのが、「中国カンフー」です。

 「中国カンフー」という言葉は近年になって使われ始めたものですが、実は、現在のいわゆる「中国カンフー」とは、中国の古代から現代に至るまでの武術や武芸、その修練、そしてさまざまな健康法の総称です。

 「中国カンフー」は最初、中国の象形文字のように、ものの形をまねてできたものだそうです。東漢(後漢)時代(25ー220年)の末期、有名な医者・華陀氏が編み出した虎・鹿・猿・熊・鳥の五禽劇が原型だと言われています。これは、さまざまな動物の特性と攻防技能をまねて、拳法の動きの中に取り入れたものです。

 時代の変遷にしたがって、中国カンフーの内容や種類も充実して、専門家の統計によると、現在、拳法だけでも、100種を超えたということです。また、中国カンフーを構成するもう一つの要素・小道具も、長いものと短いものがそれぞれ9種類になっています。拳法にも小道具にも、種類によって異なる型や技があり、理論も技術も広く、奥が深いです。

 そして、「中国カンフー」は、流派が非常に多いのです。大きくは内家拳術と外家拳術の二種類に分けられます。内家拳というのは「太極拳」、「八卦掌」、「形意拳」であり、外家拳というのは「長拳」、「少林拳」などです。内家拳と外家拳の違いは難しいのですが、初心者に対して簡単に説明するならば、内家拳は「以柔克鋼(柔らかさで鋼を征する)」、外家拳は「柔中帯鋼(鋼に柔が潜む)」といったところでしょうか。また、それぞれ南拳と北拳と、さらに内家と外家に分かれている説もあります。その中で比較的有名な流派は、少林・太極・形意・八卦・詠春・秘宗・羅漢などです。「天下の功夫は少林より出ず」、このように言われる少林流派は北少林と南少林とに分けられます。また、太極の流派には、陳・楊・武・孫・呉の五流派があります。新しい形と古い形の拳法の相違はあるにせよ、その原理と要領は同じです。どの流派の太極拳も、熟達すると、「四両(200グラム)の力で千斤(500キログラム)をはね飛ばす」、つまり、非常に鋭い感覚によって、いかなる状況下においても、いつでも余裕をもって外からの襲撃に立ち向かうことができるということです。

 動作は力強く、活発、スピーディーで、全世界の子供たちの憧れになっている中国カンフー。子供の成長期の体力作りに不可欠な要素である筋力、持久力、敏捷性、柔軟性のすべてが要求されるので、訓練を積み重ねることによって成長に効果をもたらします。でも、それだけではありません。訓練するときの挨拶や相手を敬うという「武徳」を養い、心身の健全な育成にもつながっています。

 現在、世界各国で普及している中国カンフー。誕生してから2000年近く経ちました。健康によく、中国の伝統文化に親しむことができるので、興味のある方、お試しください。

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