史鉄生氏は中国現代の作家です。1951年1月に北京で生まれ、1958年から1964年まで北京東城区王大人胡同小学校で学びました。その後、北京清華大学附属中学に合格。初級中学部2年生の頃、文化大革命が始まり、それ以来、勉強と無縁となりました。学校に残って文化革命に参加しようと考えましたが、熱い気持ちとは裏腹に「出身階級」の問題から、望みは叶わず、「逍遥」(日和見)の一派に属しました。
1969年、"上山下郷"運動が繰り広げられました。あまり体調がよくなかったのですが、活動はやめず、志願して革命の聖地、延安に下放されました。期間中は、一生懸命に働き、一年間は農作業をし、二年目は牛飼いをしました。着るものは粗末で、食べ物はいつも足りませんでした。農民と同じように生活し、それによって、中国をより幅広くに見る目を養ったのです。しかし、下放三年目にして、両足が突然悪くなり、北京に戻らざるをえなくなりました。
1973年、退院して家に帰りました。74年から81年まで北新橋街道の工場で働きました。仕事の合間に、外国語を学びましたが、通訳になるチャンスもなく、中途半端のままやめてしまいました。
そこで、彼は小説を書くことを思いついたのです。1979年、初めての作品を発表し、それから10年間、中・短篇小説、シナリオなど30数篇、約70万字を書き上げました。
そのうちの「我が遥かなる清平湾」と「おばあちゃんの星」は、それぞれ83年度、84年度の全国優秀短篇小説賞を受賞しました。82年に、北京作家協会に加入。83年には中国作家協会の一員となり、現在は北京作家協会理事を務めています。
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