春から夏へと移行するこの時期、北京は果物が美味しい季節でもあります。果物が大好きな私にとって、甘くておいしいスイカやライチ、桃などが毎日食べられて本当に嬉しいです。さて、今日の中国民族音楽は、独特な少数民族の楽器で奏でた民族音楽を紹介します。
まずは、北京よりもひと足早く夏を迎える雲南省から、口笛で奏でた曲です。口笛はチンポー族の民族楽器・吐刃をもとに作られた楽器です。口笛の長さはおよそ7センチぐらいで、音色は"くちぶえ"の音とよく似ているほか、鳥のさえずりを真似て、巧みに演奏する楽器です。まずお送りするのは「苗嶺的早晨(ミャオ族村の朝)」です。曲の冒頭部分では、ミャオ族の独特なメロディーにのせ、様々な鳥の囀りを表現し、ミャオ族の村で迎える朝の美しい風景を再現しています。
お送りしたのは口笛で奏でた「苗嶺的早晨(ミャオ族村の朝)」でした。
雲南省に居住するラフ族。このラフと言う名前は「虎をしとめ、肉を食すほど勇敢な人々」という意味があるそうです。このラフ族の人たちが使う独特な民族楽器に小三弦という楽器があります。この楽器は二胡や三味線に良く似たもので、
多くのラフ族の若者は小三弦を演奏し、好きな女性に思いを伝えます。祭りなどで若い男女が互いに歌を交わす習慣が見られます。
次にお聞きいただくのは小三弦で奏でた「神秘的瀾沧江(神秘的な瀾そう江)」です。この歌はラフ族の人々がお祭りで、小三弦の伴奏にあわせながら深夜まで歌ったり踊ったりする楽しい場面を表現しています。
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