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中国の伝統的なスポーツ蹴羽根

2009-04-19 13:36:39     cri    

 中国は4000年の歴史を持つ古い国です。ここに暮らす人々は素晴らしい古代文明を作り、独特な健康法と養成法を創造しました。これらの古代から伝承されてきた健康法は日々、さまざまなストレスを抱きながら暮らしている現代人の心と体を癒しています。

 4月中旬の北京は春本番です。ハクモクレンや、黄色いオウバイの花、それにピンク色をした桃の花やライラックなどが咲いていて本当にキレイです。こんなにキレイな季節に公園でも道路脇の路地でも太極拳、社交ダンスや健康体操、蹴羽根やバドミントンに興ずる人がよく見えます。中には蹴羽根は見ていると簡単そうで、しかも優雅に見えます。でも実際はやっぱり簡単にはいかないのです。今日のこの時間は中国の伝統的なスポーツ・毽子 蹴羽根をご紹介しましょう。

 蹴羽根とは、穴あき銭や金属片に鳥の小さな羽を数枚さした物を蹴ることです。この中国の伝統的なスポーツは今から2000年前の漢の時代に出現し、隋、唐の時代に盛んになり、このスポーツの技とテクニックも完成されたものとなってきました。宋の時代になりますと、蹴羽根はスポーツとして普及しました。これに伴い、羽根を売る商売も盛んになりました。

 また、古代には蹴羽根を描く文章や歌も多いです。蹴羽根は鮮やかな色の羽で作られたもので、蹴り上げられた蹴羽根は空中でひらひらしてきれいです。特に、女の子が蹴羽根を遊ぶ場面はまるで優美な踊りのようなので、これを描き、讃える詩も多く伝えられきました。ここ数年、国民の間にスポーツ健康運動が普及するに伴い、蹴羽根の愛好者がますます多くなっています。蹴羽根は1人で楽しむこともでき、二人一組か5、6人で輪にすることもできます。羽根を落とさないように蹴りまわします。日本の蹴鞠の羽根版とも言われますが、手を使うことはできません。また、普通に蹴るのはもちろんのこと、半身後ろ蹴りとか、上空蹴りとか、いろんな技を駆使して楽しむこともできます。見た目より、結構動きが激しくて、寒い日でも汗ばむほどです。また、蹴羽根はスポーツとして、どこでもでき、また特に技術も必要なく、運動の程度も余り激しくなく、適当なことから、多くの人々に喜ばれています。特に年配の方や子供に適合するようです。

 また、蹴羽根は糖尿病患者にとっては非常にいい運動です。糖尿病患者が高血糖と、運動不足によってもたらされた下半身筋肉の萎縮を治療することができます。また、全身運動をすることによって体の血液循環を促し、血糖を調節する役割もします。要するに、蹴羽根は健康にとって、とてもいい運動なので昔から中国人の間に喜ばれてきました。

 もし、日本の皆さんもチャンスがあって、中国を訪れたとき、是非蹴羽根の魅力を楽しみになさってください。

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