あけましておめでとうございます。お正月をいかがお過ごしでしたか?
今日は新しい年の最初の「中国昔話」ですが、これからもよろしくお願いいたします。
今日は昔の笑い話をいくつかご紹介いたしましょう
最初は昔の本「笑府」から「初夢」です。
「初夢」
酒好きな朱さん、元日の夜に好きな肴にありついたので、したたか飲んで寝てしまった。そして夢を見た。朱さんが幼友達の家で飲んで帰ってくると、家の玄関の下に上等の酒が置いてあるのを見つけた。
「ありゃ?どこのどなたさまだえ?おいらの留守中にこんなうまい酒をもってきてくれるなんて。うれしいねえ?ええ!こんな上等の酒はもう何年も飲んでねえや。うん。丁度飲み足りないところだから、家で燗してゆっくりいただこう。ひひひ!」
こうして朱さんはホクホク顔で酒を持って家に入り、徳利に酒を入れてお湯を沸かし、燗し始めた。
「こんな上等の酒だから肴はいらないなあ。ありがたいね」 と朱さんが喜んでいるときに、なんと夢から覚めてしまった。
「あれ?なんだい?夢かね。あああ!久しぶりにあんな上等の酒にありつけるところだったのに。くやしいねえ。ええ!こんなに早く夢から覚めるんだったら、燗なんかしなくて、あのまま冷でひっかければよかったよ。くやしい!!」
次のお話、「笑広府」という本から「半殺し」です。
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