周口店遺跡 |
北京原人の洞窟 |
周口店遺跡は、北京から南西に50キロほど離れた周口店村の竜骨山の上にあります。1929年12月2日、50万年前の北京原人の頭蓋骨が初めて出土し、それに北京原人と名付けました。また、後に原人の使った石器および火を使った跡も次々と発見されました。
北京原人化石は全部で頭蓋骨6個、骨の砕片12片、下顎骨15個、歯157枚および割れた大腿骨、脛骨、上腕骨などが出土しています。これらの骨は老若男女約40体のものです。
鳩の洞 |
刻まれた説明 |
このほか、石器材料10万点、及び火を使った灰燼遺跡と焼いた石や骨などが発見されました。これらの考古資料に対する研究を通じて、北京原人が約69万年前の直立人であることが証明されました。北京原人は狩猟で食料を調達し、洞穴の中で集団で生活し、簡単な石の道具を作ったり、使用したりしていました。
竜骨山には他にも山頂洞、新洞など多くの遺跡があり、古脊椎動物の産出地点まで含めると、発見地点は約20個所です。周口店遺跡には博物館があり、北京原人を発掘した北京大学の裴文中の功績や、発掘された石器や動物の骨などが展示されています。
こうした発見は人類発展の歴史研究の上で、画期的な出来事であったので、1961年3月4日、遺跡は中国国務院から第1次全国重点保護文物に指定され、1987年12月11日にはユネスコから世界文化遺産に指定されました。
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