ヘルシー中国の時間になりました。4月から日本語放送がリニューアルされるため、ヘルシー中国はこれで最終回を迎えます。2011年9月からこの番組を担当することになり、もうすぐ2年になります。短い間でしたが、皆さんの応援とご支持に感謝しております。これから新番組で引き続き頑張りますので、応援よろしくお願いいたします。では今日の番組、最後になりますが、キッチンの豆知識について幾つかご紹介します。
1. トウモロコシをおいしく保存できる茹で方。
まずは、水だけを沸騰させます。沸騰したらトウモロコシをいれます。トウモロコシはなるべく直前に皮をむいて下さい。それまで冷やしておくと甘みが出るそうです。トウモロコシを入れて再び沸騰させてから8分間茹でます。種類によっては10分かかりますが、これは経験に頼るしかありません。この時点ではまだ塩は入れません。8分経ったら火を止めます。火を止めた後すぐに塩をたくさん入れます。お湯に溶かした塩をトウモロコシに絡ませます。塩を入れた後は、決して煮立ててはいけません。4分ほどしたらトウモロコシを取り出して、ラップなどでくるみ保存します。これで4,5日経過してもシワシワにならない美味しいトウモロコシが食べられます。これを実際にやってみたら、実に美味しいトウモロコシが食べられました。
理科で習ったことがあるかもしれませんが、薄い膜を隔てて濃度の違う液体を注いだ場合、二つの液体は濃度が同じになろうとします。つまりトウモロコシの中身の水分が逃げ出し、塩分がトウモロコシの中に入ろうとする訳です。ですから、塩を入れて煮込んでしまっては、この作用を加速することになってしまいます。火を止めてから塩を入れるのは、トウモロコシの薄皮に塩分を付着させ、実がシワシワにならないようにするためだということがわかります。
2. フルーツ酒を作る時のコツ。
フルーツ酒を作る際、まずは季節に合った新鮮な果物を選んでください。きれいに洗った後、完全に水分を切ります。水分が残ると、お酒の味によくないからです。フルーツをつけるお酒は、無色透明な蒸留酒のホワイトリカーを使ってください。ここで元々味が強いお酒を使ってしまうと、フルーツの風味を台無しにしてしまいます。そして保存ビンについてですが、プラスチックや金属のものは保存に向いていませんので、ガラスのビンを用意してください。そして、大きな鍋にたっぷりの水を入れ、保存ビンとその蓋を入れ、沸騰してから10分ほど煮沸消毒します。消毒したビンは、綺麗な布巾の上に逆さまに置いてそのまま冷まします。十分に水気が飛んで、ビンが冷めたら、そこにフルーツとホワイトリカーを注ぎ込みます。糖分はアルコールの発酵を促しますから、この時に氷砂糖を入れると良いでしょう。飲み頃は3~4ヶ月後になります。私も造ってみましたが、少しオリが出ていたり、香りはあまり強くないものの、しっかりとした味に仕上がっていました。飲んですぐにどんな種類のフルーツを使ったのかが分かるほどハッキリとした味ではありませんが、おいしい仕上がりになりました。
ヘルシー中国、最終回はキッチンの豆知識についてお伝えしました。では、ごきげんよう、さようなら!
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