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両会に吹く「倹約」の風

2013-03-13 14:14:36     cri    

 両会、つまり全国人民代表大会と政治協商会議のこと。毎年3月の3日と5日にそれぞれ開幕する政治協商会議と全人代の全体会議ですが、今年は例年と違って、倹約の風が吹いています。

 例えば車列の走行でも交通封鎖や先導車をなくす試みを行っています。北京では国の指導者や外国の首脳が通過する時、よく交通規制があります。両会が開催される時期は毎日、代表たちがそれぞれ泊まっているホテルから人民大会堂に集まるので、交通に大きな影響を及ぼします。今年の「両会」期間の交通について、北京市交通管理部門では各代表滞在先の車列の出発時間や運行順を正確に予測するとともに、可能な限り交通手段を統合・合理化しています。

 車列が道を塞ぐ時間を短縮するため、交通管理部門は時間別・地域別、一方通行などの措置をとり、特に交通量の多い交差点や車列が集中する交差点などでは、現場で交通整理にあたる警察官が代表の車列と一般車輌をそれぞれ40秒以上交互に走行させる措置をとりました。

 後は食事に大きな変化が生じています。例えば、3食は全部ビュッフェスタイルですが、内容のレベルが下がりました。朝食には肉がありません。昼食と夕食も割りと簡単で、4品か5品の料理しかありませんし、海鮮などの高い料理もいっさいありません。そして泊まっているホテルも小さな規模なホテルで、星なしになりました。「花もなく、旗もなく、道路封鎖もない。配布される紙の質を落とし、報道手続きも簡素化した」と報道しています。洗面具も代表たちが自分で歯ブラシなどを用意することが要求されたらしいです。

 印刷物も無駄をやめようということになってるようです。3日の政治協商会議開幕式で、カ慶林議長は原稿を持たず、スクリーンに映された活動報告を読み上げました。そのほかほとんどの印刷品は電子版やウェブサイトで発表されるなどで、200万元(約3000万円)の支出が節約されたそうです。

 今までの盛大な開催スタイルから一転、倹約を強調した質素なスタイルに変わっているのはなぜですか?昨年の中国共産党第18回全国代表大会で新しい指導者に選ばれた習近平氏が開催スタイルの変更を指示しました。中央政治局も会議や行事に関する節約規定を定めたことから、「両会」は「新政、新風」の精神で開催されることに。

 ネットユーザーは賛同していますね。そして節約を提唱するのは両会だけでなく、ほかの分野にも影響が出始めました。それは高級レストランです。去年開かれた共産党中央政治局会議打ち出された8項目の規定ですが、形式主義を廃し、厳重すぎる警備や華美な宴会をやめるよう通達しました。豪華な宴会ですね、この間食べ切り運動についてご紹介しましたが、マッチします。この新政策が直撃する形となったのが高級レストラン業界。本来ならば旧正月前ともなれば、宴会の予約でいっぱいのはずでしたが、今年はキャンセルが殺到したのだといいます。

 日本語部スタッフの年に1度の新年会までキャンセルされましたから。高級レストランの黄金時代はどうやら過ぎ去ったようです。(ooeiei、大野)

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