2012年10月27日から11月6日まで、中国国家博物館で、中国玉の彫刻芸術界の最高賞である「天工賞」を2回受賞した王俊懿の作品展がありました。展示作品の中で、5年間の歳月を費やし、完成させた「氷の蝶」という巨大な作品が人々の注目を集めました。
今日はこの翡翠彫刻の伝承者・王俊懿についてご紹介します。
翡翠は昔から中国人が最も好きな宝石の1つです。王俊懿は19歳から、翡翠の彫刻を始め、今では玉の彫刻と翡翠に対して深い見識をもっています。「数千年にわたり玉の文化は、中国人の血に溶け込んできた。東方文明の発展と中華民族の精神に適っている」と彼は考えています。
王俊懿は、「私は翡翠の彫刻を専門にしています。翡翠は玉の王と呼ばれ、国際的に認められた宝石で、中国の玉文化を世界に広める牽引力となりうるのです。」
中国国家博物館で展示されていた「氷の蝶」には翡翠の原石は、15キロが使われました。彼はこれにチタン合金をうまく融合させ、翡翠文化にモダンな風を吹き込みました。王俊懿は、「数千年の歴史を持つ玉文化と国際的な現代感覚を融合させることは、新しいチャレンジだ」と思っています。
王俊懿は、「ここ数年、翡翠に対して、新しい概念が生まれました。翡翠はアクセサリー、ぜいたく品、収集品である以外に、芸術的精神を表すことができるということです。伝統文化も社会の発展と共に前進するべきです。私は、『伝承』と『発揚』を追及しています。『伝承』は先人の素晴らしい成果を守ることで、『発揚』は伝統を前進させることです」と述べました。
王俊懿は彫刻や書道、絵画を勉強した後、ジュエリーデザインを学びました。翡翠彫刻を始めて11年後、30歳の時、王俊懿は初めて「中国玉石彫刻大師」と言う称号をえました。
彼の作品は、精巧な上に、天然の素材をうまく生かしていて、見る人を驚かせています。仏教徒でもある王俊懿は、「人と自然の間には、微妙な力が存在している。原石本来の姿に基づき、創作したものは天と人が1つになっている」と言います。
王俊懿は翡翠芸術を引き続き発展させる使命感と責任感を感じています。王俊懿は、翡翠彫刻を世界に広げ、祖先から伝わる翡翠文化を更に輝かせ、世界中の人々を魅了していきたいと思っています。
今日は翡翠彫刻の伝承者・王俊懿についてご紹介しました。
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