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中国の高速列車にスポット(後編)

2013-01-15 16:18:22     cri    

 

 中国では、時速250キロ以上の鉄道を「高速鉄道」と言います。日本の「新幹線」に当たりますね。去年年末までに、中国の高速鉄道の総延長は1万7千キロに達し、規模にしても速度にしても世界のトップにランクインしました。また、去年12月26日、北京と広州を結ぶ「京広高速鉄道」が運行開始となり、全長2298キロのこの高速鉄道は、世界最長の高速鉄道として世界の注目を集めています。<チャイナライフ>、今日の話題は中国の高速鉄道に迫ります。

 中国鉄道省の発表によりますと、2020年までに、中国で高速鉄道の総延長は2万キロに達し、全国90%以上の人口はその恩恵を受けられるということです。いまや、インターネットで、情報は世界同時に共有できますが、広大な国土を持つ中国にとって「物流のスピード化」は、日本以上に大きな意味を持ちますね。では、高速鉄道の普及によって、中国人の生活にどんな変化が現われたのか、引き続き見てみましょう。

 <宅急便がより速くなる>

 ネットショッピングの普及によって、いま、宅急便は中国人の生活に欠かせないサービスの一つになっています。高速鉄道の普及によって、中国の宅急便はより速くなりそうです。関連業界のデータによりますと、いま、中国で国内宅急便の場合、80%は自動車、15%は航空便に頼って輸送されています。鉄道輸送は5%足らずだそうです。高速鉄道の普及によって、より多くの宅急便は高速鉄道で運ばれます。コストは航空便より半分下がる一方、スピードは自動車輸送より遥かに速くなりますね。期待しています。

 中国は国土面積が広いから、すべての宅急便は航空便に頼ると、コストが高すぎますね。また、航空便なら、時には天候に左右されます。高速鉄道なら天気などの制限が少ないでしょう。高速鉄道は都市部の潜在的な需要を掘り起こし、一次産業に付加価値をつける、大きな武器になる可能性も秘めていますね。


 <航空券が安くなる>

 高速鉄道の普及によって、航空便を選ぶ旅客が減っています。すると、旅客を奪うため、航空会社は様々なキャンペーンを実施し、航空券の割引額も多くなっています。旅客にとっては、お得なことですね。例えば、北京と上海、北京と広州を結ぶ高速鉄道の運営開始に伴い、北京から上海や杭州、南京、広州、深センへの航空券は一段と安くなりました。オフシーズンの時には、激安の割引券が売られています。つい先日、北京から武漢、杭州までの航空券には、片道180元ぐらいの特別割引券が現われました。すると、9割ぐらいに当たりますよ。

 中国の交通関係の運賃は一般的に、どの乗り物も、日本と比べると安いイメージですが、高速鉄道の普及でそこに更に航空機の割引などが、行われると、中国の人たちには大きな恩恵ですね。また、それは日本からのツアー観光などにも跳ね返ってくるのかもしれませんね。何か、いい事尽くしのようですが、『より、早く便利、広い中国を狭くする』高速鉄道だけに地道な安全管理だけは、しっかりお願いしたいですね。

 交通手段の発展に伴い、人々の生活も便利になり、活動範囲も広くなっています。例えば、週末になると、北方の人々は気軽に南の温かい都市へレジャーを楽しめますし、南方の人は北方のスキー場へ雪を遊べますね。休暇を過ごす選択肢が多くなりますね。また、まもなく訪れる中国の「春運(春節の帰省ラッシュ)」、高速鉄道の普及によって、より多くの人々は例年より早く実家に戻れますね。一家団欒の時間がより長くなって良かったです。(1月10日にオンエアする『イキイキ中国』より)

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