無錫市の商工業は長い歴史を持っています。今から200年ほど前の清の時代の後半、飲食店や薬局、お酒を売る酒店など60余りの名店がありました。そのうち、一部の店が倒産しました。しかし、近年その倒産した店が再び無錫の町に姿をあらわしました。
無錫の老舗はこの都市にすばらしい財産を残しましたが、1990年代に入り、私有化による企業の改革や市場競争の激化などの原因により、多くの有名な老舗は倒産してしまいました。
老舗商会の会長を務める老舗王興記の薛強理事長は「我々のライフスタイルが変化したため、一部の老舗は我々の需要を満たすことができなくなりました。また、新しい商品の開発能力が低く、管理方法も立ち遅れていることから、時代の発展から落とされました。さらに、改造による都市の発展に追いつかないという3つの原因で、多くの老舗は倒産してしまいました」と述べました。
近年、無錫市政府はこれらの老舗をますます重要視し、保護するさまざまな措置を取ってきたため、一部の老舗が復活しました。これまでに多くの老舗は無錫市の商業の発祥地、最もにぎやかな場所とされる崇安寺に集まっていました。8年前の2004年、崇安寺一帯を改造する際、市政府は無錫のシンボルでもある老舗を本来の場所に置くことにしました。そして、いい場所を与えたり、また家賃や税収などの面でも優遇政策を与えたため、「皇亭美食」や「功徳林」、「拱(きょう)北楼」などの老舗は営業を再開し、毎日大勢の市民が訪れています。
老舗の持続的人気ぶりと商業的価値に対し、多くの人々が興味を持つようになりました。倒産した一部の老舗は店を再開しようじゃないかと考えています。
無錫市崇安都市投資会社の王ひょうさんは「老舗の内装から新しい商品の開発まで、経営者は色々と考えています。これまで人気のあるものをそのまま継続し、また新しい商品の開発に力を入れています。そのため、現在老舗の経営は大変よい状態にあると言えます」と述べました。
近年、三鳳橋肉店や王興記、穆桂英などの老舗は新商品の開発に力を入れると共に、配給センターの設立や経営方式の規範化、チェーン店方式の導入などさまざまな方法を取って、シェアの拡大に励んでいます。
百年の歴史を持つ老舗王興記は現在、国内に10以上のチェーン店があるほか、日本に支店を設けました。
店の今後の拡大発展について、王興記の薛強理事長は「都市綜合体や特色のある街に、我々はできるだけ支店を作ります。そしてチェーン店のよい管理方式を参考にし、企業のリスク対応能力を向上させようと努力しています」と紹介しました。
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