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北京の「和諧家庭」がホットな話題に

2012-02-16 10:41:27     cri    


























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 北京市婦人連合会と北京市社会科学院はこのほど「北京市調和の取れた家族」の評価基準を定めました。しかし、この新しい基準が発表されると、多くの議論が巻き起こり、ホットな話題となりました。メイン基準は6つあります。「低炭素生活」、「文化志向」、「ボランティア精神」、「権益維持」、「思いやりがある」、「活気が溢れる」です。でも、これらの基準を聞くだけでは、どうもピンと来ないところがありますね。例えば「文化志向」や「活気溢れる」など、具体的にどんな「ものさし」で判断するんですか。

 実は、具体的な判断基準もありますよ。例えば、家族がいつもインターネットを利用して情報を収集している。家庭内にある本や書籍は300冊以上で、少なくとも1部の新聞を定期的にとっていること。家庭内で少なくともボランティアをしている人が1人いること。常に旅行したり一緒に食事したりすること。資源の節約に工夫し、毎月1人当たりの水使用量は8トンを超えないこと。さらに、公共交通機関をよく利用し、マイカーの使用を控えること。エコバッグを使い、レジ袋の使用を避けること。積極的に各種の寄付活動に参加すること。法律意識や防犯意識が高く、盗難や強盗、誘拐事件にまきこまれていないことなどです。身近なことから、大きなことまでいろんな分野にわたっているんですね。

 しかし、この具体的な基準が発表されると、市民の間には議論が巻き起こりました。賛成や支持の声もありますけど、このような評価基準は本当に家族の幸せを計る「物差し」になるのか、という疑問の声も少なくありません。「調和」というのは、もともと抽象的な言葉で、「調和の取れた家族」がいったいどんなものなのか、簡単に決められた物差しで計れない部分もありますね。

 少しインターネットでの書き込みや意見を見てみましょう。一部のネットユーザーは、「家庭内の書籍は300冊」という家族の文化志向をはかる基準について疑問をもっています。「もし300冊以上の本は漫画や週刊誌でも、文化志向の向上を意味しているんですか。可笑しいよ」と書き込んでいる人が大勢います。仮に漫画や週刊誌ではなくて、古典や辞書などを沢山持っていても、実際に読まないと、何の意味にもなりませんね。書籍の所有量で文化素養や文化志向をはかるのは、ちょっと納得できませんね。

 また、家族は常に旅行に出かけたりする基準にも多くの批判を招きました。生活に余裕がない家庭は、旅行や外食といった贅沢はできません。この基準は彼らにとっては厳しい条件となります。「常に旅行したりしなくても、幸せな家族は幸せだ」というのが多くのネットユーザーの意見です。家族の幸せは家族の一人一人が感じるもので、別に人に見せるものではありませんね。

 さて、北京では、模範的な幸せな家族の評価は1950年代に始まりました。当時はもちろん「調和の取れた家族」とは言わず、「五つ」の「好」に書く「五好家庭」と言われていました。では、五つの良さは何を指すんですか。それは、年配者を尊重し子供を愛すること、男女平等であること、そして、夫婦仲が良いこと、家計の倹約、お隣さんと仲良しという五つを指しました。また、「五好家庭(五つの良さを持った家族)」の選出活動は北京を始め、上海、広州、全国各地まで拡大しました。「五好家庭」に選ばれた家庭のドアには、「五好家庭)」という名誉の看板が掲げられました。

 また、評価基準も社会の発展と共に見直され、時代の変化を現しているんです。例えば、1950、60年代には政治意識の高さが強調され、家族の政治思想についていろいろな要求がありました。そして改革開放を迎え1980年代に入ると、計画出産が評価基準に盛り込まれました。そして、90年代に入り、1996年に「五好家庭」は「五好文明家庭」へと名前が改められました。文化教育や知識素養、環境への配慮など、いわゆる文明意識が重視されるようになったんです。また、2009年、「五好文明家庭」の評価基準に低炭素生活やボランティア活動、公益活動への参加が盛り込まれました。そしてこのほど「五好文明家庭」はついに「和諧家庭」(調和の取れた家族)」へと改名されたんです。

 社会の動きがよく見えますね。政治思想の強化や、計画出産、文化教育、環境保護、ボランティア活動……各時代の評価基準に、その時代の背景がうかがえます。今回の「調和の取れた家族」にも、マイカーの使用を控えることや、インターネットの利用提唱など、現在の中国を表す一面があります。具体的に示された評価基準そのものは妥当かどうかは別として、振り返ってみると、このような模範家族の評価基準には、中国人の社会生活における精神的訴求が反映されています。家庭は都市の細胞とも言われていますが、一つ一つの家族の調和が取れれば、和やかな社会環境になりますね。

 名前がどんなに変わっても、数十年も続けられたこの「幸せな家族」の評価基準には、年配者への尊重や、年少者への関心、周りの人への配慮といったものが含まれています。これは思いやりのある暖かい社会になる基礎だと思います。幸せな家族になれるかどうかは、もちろん評価基準で決めるものではなく、家族全員の努力が前提となります。(「イキイキ中国」より)

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