ヘルシー中国の時間となりました。お相手の王穎穎です。東京支局に駐在していたとき、「牛乳に相談」というシリーズのコマーシャルを見たことをいまだに覚えています。ちょっと大げさな表現なのですが、牛乳を飲むメリットを十分表していたと思います。牛乳は本当に体によいのですが、どのような時に飲むと体に一番よいのでしょうか?
牛乳は睡眠によいことは皆さんご存知ですね。ですから朝の空腹時に飲むことはお薦めできません。朝は仕事や勉強でもっとも集中力が必要な時間帯です。もし空腹時に牛乳を飲むと、眠気を催し、勉強や仕事によくありません。
しかし朝の空腹時に牛乳を飲む人は少なくないようです。これは胃や腸にもよくないのです。一晩の休息を経て、私たちの胃や腸には何もなくなり、食べ物を消化する準備ができ上がっています。しかし牛乳は液体なので、胃の中で十分に消化、吸収されずに腸に移動し、栄養分の流失となります。牛乳に含まれているたんぱく質源は胃腸の組織を修復する役割がありますが、もし空腹で飲むと、牛乳はすばやく胃から出てしまい、貴重なたんぱく質はカロリーとして分解され、元の役割を果たすことができなくなります。
さらに、牛乳に含まれているアミノ酸は小腸に吸収されないまま大腸に排出され、これらのたんぱく質とアミノ酸は体によくない物質に分解されて人体の負担となってしまいます。
ですから、牛乳を飲むタイミングには注意しましょう。そして、牛乳と一緒にどのような食べ物を食べるのかにも注意してください。決して空腹時には飲まず、澱粉の多い食べ物、たとえば饅頭、ご飯などを食べて1時間から2時間後に飲んでください。そうすると、牛乳は胃の中に長くとどまることができ、胃液と十分に作用して、たんぱく質の消化吸収にプラスとなります。
もちろん、牛乳を飲む一番の時間帯は夜です。眠りを誘うだけでなく、牛乳の中のカルシウムは気分をリラックスさせてくれます。カルシウムは夕食の食べ物にも含まれていますが、しかしそのほとんどが寝る前に吸収されてしまいます。そして、女性が眠りに入り、特に零時以降になると血液中のカルシウム量が徐々に低下していきます。このような状態が長期にわたると、血液のバランスを取るため、骨を形作るカルシウムが血液中に溶け出し、骨粗鬆症の原因ともなります。もし寝る前に牛乳を飲めば、牛乳のカルシウムが血液に吸収され、一晩分のカルシウムが補てんされて血液中のバランスが維持でき、骨粗鬆症を防ぐことができるのです。
ヘルシー中国、今日は牛乳を飲むタイミングや注意事項についてご紹介しました。また来週、お会いしましょう!
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