今日の成功物語は"牧場電気工"・李国軍についてご紹介します。
河北省承徳市囲場満族モンゴル族自治県牧場は平均海抜が1500メートルに達します。冬になると、雪の量も多く、積雪は普通、人の足をすっぽり埋めるくらいになります。一番いい季節の春と秋でも、風が強く、空気中に黄砂が舞い、人は目を開けることが難しくなります。夏に入ると、雨による洪水が起こることも多いのです。
ここで住んでいる牧畜民298戸は電気に対し、特別な思いを持っています。それは、2000年まで、電気がここに通じていなかったからです。子供たちは火をともし勉強していました。年寄りが針に糸を通す時は、大変苦労していました。
2000年、電気がここに通じました。この地域で農民電気工の募集がありました。牧場電気工の経験がある李国軍は、これに応募しました。そして、李国軍はこの600平方キロあまりの牧場で、電気回路の点検や電気料金の集金、電気メータの検針などの仕事をしてきました。
今は様々な交通手段を選べますが、李国軍は馬に乗り、自宅と牧畜民の住いを往復しています。それは、牧畜民の家は、1軒ずつが10キロ以上離れていたり、1か所に3,4軒しか住んでいない集落もあったりするからです。また、牧場付近には丘や渓谷もあり、現代の交通手段を使えないのです。
これまでの11年間、李国軍が走った距離は、地球を2週回るほどに達しています。電気工になってから、天気や時間にかかわらず、牧畜民から電話があれば、すぐ赴きます。
現地の牧畜民・瑞勤さんは「去年12月27日、雪が激しく、家から出られませんでした。夜10時ぐらいに、電気のヒューズが跳んでしまいました。彼に電話してしたら、深夜にここに来てくれました」と述べました。
11年間、李国軍は日々自らの仕事に励んでいます。もし羊を飼えば1年間約10万元以上の収入を得ることができますが、電気工の仕事をしていれば、1万元しかもらえません。
李国軍は「現在、私が自分の仕事を続けているのは、ここの牧畜民たちに快適な生活を過ごしてもらうためです。彼らは私を頼りにしているので、多少疲れても、この仕事をやりたいと思います、定年まで頑張ります」と述べました
今日は"牧場電気工"・李国軍についてご紹介しました。
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