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宝くじに賭ける人生②~ギャンブル依存症

2011-10-28 13:05:43     cri    


























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 さて、続きましては、実際に宝くじを購入している人々をご紹介しましょう。

 上海のある家具工場で働いている陳大力さんは、ここ2年間、毎週のように宝くじを買っています。しかし、これまでに一度も当たったことはありません。にもかかわらず、陳さんは宝くじを買うことを続けていこうと思っています。「普段の生活を節約して宝くじを買えば、いつか大賞に当たるかもしれない」と思っている陳さん、運命を変える夢を宝くじに寄せています。

 陳さんは「買い続ければいつかは」と夢を抱いているようですね。確かに買わないと当たらないしわけですが、2年間一度もあたらないということは、かなりのお金が消えているんじゃないですか。運に頼るより、自分の力で生活を豊かにしたほうが確実だと思いますね。

 北京のある住宅団地で警備員を務めている王其さん、今年は46歳で、月給は2000元ほどです。6月から毎月1000元近くを使って宝くじを買っていますが、これまで3600元を使い、一度も当たらなかったのです。しかも、借金までしてしまいました。借金をしてまで宝くじを買うなんて、とても理解できませんね。

 定年退職した秦さんは年金生活であまり余裕はありません。これまで、毎週10元の宝くじを買っていましたが、5億元の大賞が発表されてから、毎週宝くじに使う費用は50元になりました。「5億を望んでいないものの、十万か数十万に当たれば、もう大満足だ」と宝くじに大きな期待を寄せています。10元と50元、もう5倍ですよ。毎週50元なら、月に200元ぐらいですね。一般の人にしてみれば、たいしたお金ではないものの、低収入の定年退職者にとっては、これはやっぱり大きな支出でしょう。

 宝くじ市場の調査報告によりますと、宝くじを買うことにはまっている人に、低所得者、リストラされた人、定年退職した人がわりと多いようです。彼らにとって、自分の生活や運命を変える能力やチャンスは少ないため、豊か生活を過ごす希望を宝くじに賭けているということなんです。5億の大賞は一瞬にして運命を変えるという非常にドラマティックなものにうつるんですね。だからこのようなギャンブル的な心理を刺激したんでしょうね。

 中国では、このほど、ギャンブル依存症をCCMD・中国精神障害分類と診断基準に含めました。それによりますと、2年間以上宝くじなどのギャンブルのために、自分の職業や財産、家庭、価値観に損害をもたらした場合は、精神障害症の一つに認められるということです。損失が大きくなると、それを取り戻そうとまたお金をつぎ込むという、繰り返しにはまってしまうんですね。判断能力がなくなってしまうのがこわいですね。

 また、河南省の鄭州市の調査では、河南省で宝くじを買う人のうち、3分の1は低所得者で、月給はわずか1000元ほどしかないということです。低所得者が宝くじの購入にはまってしまうと、いろんな治安問題を招く恐れがあります。お金に困って犯罪に手を染める可能性は高いです。

 北京大学の王薛紅教授によりますと、いま、北京大学で、中国初のギャンブル依存症救助センターの設立がすすめられています。2ヶ所にホットラインが設け、ギャンブル依存症にかかった人々の相談窓口となるほか、心理カウンセリングや法律コンサルティングなどのサービスを提供するということです。ギャンブル依存症にかかった人たちに援助の手を差し伸べなければ、彼ら自分の生活がめちゃくちゃになるばかりではなく、まわりの人や社会にも、いろんな損害をもたらすでしょう。宝くじはもともと、ちょっとした楽しみのために設置されたものなのに。人生がめちゃくちゃになってしまっては元も子もないですよね。

 宝くじはあくまでも一つの娯楽ゲームですから、生活の希望をすべてそれに賭けては絶対にいけません。宝くじを買うことはチャリティへの参加でもあります。当たらなくても、自分のお金は人のために使われると思えば、なんとなく嬉しくなるでしょう。(終わり 「イキイキ中国」より)

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