今日は2つの腕を失ったこの大学生・呉建平について紹介します。
河南省鄭州市中牟県に住む呉建平は5歳のある日、友達と一緒に村のはずれで遊んでいました。彼は変圧器の上に木の小刀をみつけ、それを取りに変圧器に上りました。そこで、事故がおきたのです。彼が再び目が覚めた時には2つの腕はひどい火傷を負ってしました。
病院から戻った呉建平にとって、食事や服の着替えなど日常の何気ないことも大きな障害になっていました。両親と姉弟は、呉建平の面倒を見ました。しかし、年齢を経るに伴い、彼の自立心は強くなってきました。他の人と同じように生活したいならば、まず、文字をかけなければなりません。
呉建平は「足で文字を書く練習をしてみたけど、文字が大きくなりすぎて、子供が書いたようになってしまいました。これでは、試験の解答用紙にかけない」と述べました。
呉建平はこの足で文字を書くのをを止め、口でペンを加えて文字を書く練習を始めました。数年間の努力が実り、彼は普通の人と同じように書けるようになりました。この他にも自立するという目標実現のため、呉建平は様々な新しい技能を身につけました。
母親は息子が自立して生活できれば、それで充分だと考え、引き続き勉強することには、賛成しませんでした。しかし、彼は自分の学びたいと言う気持ちを捨てませんでした。中学卒業した後、中牟第2高校に進学しました。
呉建平は「当時、理解者はいなかった。それに、まだ勉強の圧力から開放されてないし、毎晩家に戻る途中に色々なことを考えました。もう続けたくないと思ったこともある」と述べました。
しかし、呉建平は高校3年間根気よく様々な困難に立ち向かいました。この努力が実り、呉建平は県内で3位の成績で、鄭州軽工業大学に合格、自分の夢を実現しました。
現在、呉建平は足の指でパソコンを操作できるように努力しています。90年代生まれの同級生と違い、ゲームやブランドへの興味はありません。考えているのは自分の成長と責任です。彼は、こう言います。学ばなければならないことが、たくさんありますから。
今回は、2つの腕を失った大学生・呉建平について紹介しました。
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