日本からは画廊2社が出展しました。今回2回目の出展になる東京からの「ツァイト・フォト」と本社が名古屋にあり、北京にも拠点がある「ギャラリー野田」です。
ツァイト・フォトは19世紀、欧州の古典風景画を中心に出展し、5点の作品の取引が成立し、他にも引き合いが来ている作品があるということです。15日夜のプレミアオープンでも、さっそく2点が成約し、取引金額は700~800万円に達すということです。
石原悦郎さん
オーナーの石原悦郎さんは「中国のコレクターは目が急に良くなってきた。とりわけ北京のコレクターは学習能力が高い」と買い手の素養を高く評価しています。
また、「ギャラリー野田」は、村上隆、草間弥生、ミロなど現代アートの作家の作品を中心に出展しました。中でも、最も人気だった作品は、イギリスの現代美術家ダミアン・ハーストの頭蓋骨をモチーフにした作品でした。一枚あたり6万8千元(日本円で80万円ほど)の値段で、何枚も売れたということです。
「ギャラリー・野田」のアート・ディレクター・程鵬さんは、今回のアートフェアの来場者は「質が高い」と満足の意を示し、これから市場は良くなっていくと楽観視していました。
なお、9月初め、「北京画廊協会」が正式に発足しました。発足大会では、メディアとの長期にわたる協力、各種様々な形の公開講座の開催、政府、社会に向けてのPRを念頭に入れた様々な活動計画が採択されました。業界筋は、この協会の成立は、北京のアートマーケットの一層健全な発展、また、中国のパブリックアートの普及に寄与できると期待感を示しています。(取材:王小燕、写真:劉叡)
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