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 社会科学院、中国は世界最大の贅沢品市場に

2011-06-20 16:43:33     cri    

 中国社会科学院はこのほど中国語と英語版の2011年度の「商業青書」を発表しました。青書によりますと、「近年中国の経済は急速に発展し、住民の生活レベルは絶えず向上している。消費者の収入増加が、贅沢品の消費力を高めている。推計では、中国の中産階級人口は2011年までに1.04億人に増える見込みだ。これに伴い、中国の贅沢品の消費力も維持されるだろう。2015年までに中国は世界最大の贅沢品市場になる可能性が高い」と指摘しています。

 データによりますと、2010年世界の贅沢品販売レベルは金融危機前の水準に回復しました。アメリカのコンサルティング会社(Bain & Company)の予想によると、アメリカ、ヨーロッパ及びアジア太平洋地域(日本を除く)の贅沢品販売の伸び幅はそれぞれ12%、6%、22%となっています。このうち、中国の贅沢品販売の増加幅は30%で、全世界の平均レベルを上回っています。この結果は中国の人々の収入増加による富裕層グループの拡大と密接に関係しています。

 胡潤研究院が発表した「2010年胡潤財富報告」によりますと、2009年12月31日までで、中国の千万長者は87.5万人、億万長者は5.5万人に上り、2008年に比べそれぞれ6%と8%増加しました。

 ある調査によりますと、「贅沢品の購入動機ランキング」では、大部分の人が自分の選択は「嗜好」と関係しており、商品の機能とは関係ないと認めています。このうち、「所有したい、自分を大事にしたい」といった理由での購入が、2008年は36%だったのに対し、2009年には44%まで増えました。このほか「自分への褒美」としての購入は2008年は44%で、2009年は10%増の54%となり、贅沢品購入の主な理由となっています。説明によれば、中国消費者は自分自身の品位を重視しており、この傾向は特に女性に強くみられるということです。

 また贅沢品は個人で使用する以外、贈り物としての購入も増えています。

 アメリカの広告代理店、ルーダー・フィンなどの報告によりますと、中国の大中華地域での贅沢品用途の中で、「友人へのプレゼント」が29%、「ビジネス上でのプレゼント」が28%を占めています。中小都市ではこの割合は36%となっています。具体的な品物としては財布、マフラー、サングラス、ベルト、ネクタイなどが人気です。

 中国は輸入高級時計、香水、化粧品、革製品、バックなどの贅沢品に対して制限政策を取っているため、高い関税を実行しており、一部の商品には、特別な消費税を徴収しています。この結果、多くの輸入贅沢品の販売価格は海外より大幅に高くなっています。ここ数年、海外旅行の制限が緩和されたことで、中国の消費者は国外で贅沢品を購入する傾向にあります。

 多くの専門家は「中国人観光客による贅沢品購入が海外市場(特にアジア地域)にとって欠かせない推進力となっている。」と分析しています。中国人観光客の集客を目的に、多くの贅沢品の正規店が中国の台湾、シンガポールなどのアジア市場開発に力を入れており、外国の小売会社は中国人観光客の海外旅行の動向に注目しています。暮らし・経済へ

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