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<科学衛生>中国、基本薬物制度実施の初歩的な成果を上げる

2010-12-24 11:23:37     cri    

 中国では国家基本薬物制度の実施は医薬衛生体制の改革を強化させる活動の重点の一つであり、誰だっても基本医療衛生サービスを享受し、社会公平の実現で重要な意義があります。現在、この制度は順調に進められ、テスト地区で住民の医薬の負担が確実に減少されました。

 「基本薬物」というのは世界保健機関が1970年代に提出したものです。中国では、基本薬物は基本的な医療衛生のニーズに応じ、価格が合理で、供給を保障し、人々が公平的に得る医薬品です。昨年、中国は国家基本薬物制度の策定を初めると共に、307種類の常用薬品リストをつくり、指導価格を制定しました。これらの薬品を基本医療保険の清算範囲に組み入れました。

 計画に基づいて、基本薬物の買い付けと配送は統一的な入札方式で行われます。そして、末端医療機関ではこれらの薬品の価格はゼロ差率となります。

 一部の市民は医薬品価格の変化を感じた。

 薬屋で薬を買う北京市民の趙さんは「薬剤は過去より安くなった。常用薬は10%-20%ぐらい安くなった」と話しました。

 中国衛生省薬物政策基本薬物制度局の鄭宏局長は「2010年2月末まで、全国の28の省の1万8000ヶ所の末端医療機関で基本薬物制度が実施された」と述べました。

 鄭宏局長は「テスト状況から見れば、住民の医薬の負担が確かに減少した」と述べています。

 「たとえば、湖南省の武陵源地区では医薬品がゼロ差率が実施された後、医薬品の値下げは50%以上に達した。率先してこの制度を実施した江蘇省の37の地区では、住民の医薬負担40%ぐらい軽減した」

 基本薬物制度の実施によって、一般の人々の負担が減少されただけではなく、医療難の問題が解決されました。王争艶さんは武漢市金橋社会コミュニティ病院の医師です。彼女は「基本薬物制度が実施されて以来、社会コミュニティ病院へ治療に来る患者が増えた。生活施設や医療設備などますます完備されてきました。この病院に来たばかりの時、患者が少なかったが、現在、外来診察室と入院部の患者が多く増えました。費用も低くなった。このため、患者はいつも大病院へ行く必要がなくなりました」と話しました。

 しかし、無視できないのは、医薬品のゼロ差率が実施された後、公営末端医療機関の収入が落ちました。これに対し、鄭宏局長は、「医療機関の収入が主に医薬品に頼る体制を徹底的改革するには、全面的な改革を行わなければならない。つまり、医者や看護士の賃金を業務実績、責任等級、基本等級などによって給与することだ」としました。

 国家基本薬物リストが3年ごとに一回修正する計画ですが、専門家は、今後、住民の医療の負担が軽減しつつけて行くだろうと示しました。(董燕華)

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