いま、中国では、ネットショップで買い物するより、「団購」という新しい買い物の方法が流行りだしています。団体の「団」に「購買」の「購」です。買いたいものがある時に、ネットで購入者を募集して、一定の人数に達すると、卸売りの値段とか、大量発注の特別割引が適用されるので、小売市場の価格よりずいぶん安い値段で買えるということです。日本では『共同購入』と言っているようです。
このような「団購」、最初はマンションや、マイカー、電器製品、携帯電話などの商品から流行りだしましたが、今では、コンサートのチケットや、内装、結婚の披露宴、旅行、食事、美容美髪まで、多種多様のサービスも「団購」で団体購買できるようになっています。
うちの内装の時の建築素材や家具など、ほとんど団購で入手しました。つい最近は350元のキノコ鍋の食事セットを98元で買いましたよ。さっそく食べてみたんですがおいしくて、大満足でした。このような「団購」は中国人の新しい集団主義・「共用族」の一面を表していると言われています。
また、いま北京では、「車の共用」、いわゆる「相乗り」が普通に見られます。朝の出勤時間になると、団地の門の前は、「相乗り」で出勤する人たちの姿でいっぱいです。バスは時間が見えないし、地下鉄は込んでいますから。そして車を買うには、お金が必要です。タクシーという手もありますが、毎日タクシーで出勤するなんて現実的ではありません。北京はとってもに広いし、出勤はとても大変です。そう考えると、車の相乗りは本当に経済的で、便利な方法です。それにタクシーより、マイカーの乗り心地のほうが良いでしょう。
しかも、同じ団地に暮らしている人にとっては、新しい友達ができたりしして、交流の良いきっかけにもなります。私の知り合いとその彼女は、もともと相乗りの仲間だったんですよ。来年のお正月に結婚するそうです。まさか相乗りによってメデタイご縁が訪れるなんて、ロマンチックでしょう!(『イキイキ中国』より)
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