丹東市は中国北東部の遼東半島の東側にあり、朝鮮と国境を接しています。実はこの都市は銀杏並木が美しいことで有名です。専門家によりますと、丹東の銀杏並木はアジアで最も多く、中には樹齢100年以上のものもあるそうです。今日のこの時間は丹東の銀杏並木についてお話しましょう。
1930年代初め、丹東の街には樹齢20年前後の銀杏が街路樹として植えられました。メインストリートに植えられている750本の銀杏はいずれも樹齢100年以上。このメインストリートは銀杏通りと呼ばれ人々に親しまれています。
これらの銀杏並木は丹東の風物詩となっています。夏は新緑の若葉が美しく、秋は黄色いギンナンの実がたわわに実り、冬はカサカサと音を立てて落ち葉が舞う……。四季によって銀杏並木のいろいろな表情を楽しめます。
丹東市建設委員会の王明福処長は次のように紹介しています。「丹東の銀杏並木と言えば、全国でも有名です。特に、丹東に3本ある銀杏通りは多くの人々に知られています。ここを初めて訪れる人そんな丹東の銀杏並木は本当に美しいと絶賛されますよ」
銀杏は枝や葉がよく茂るので、騒音を軽減し、大気汚染を減少させる効果があります。これは丹東の夏の涼しさや、街の静かさを考えれば、納得できるでしょう。統計によりますと、樹齢百年の銀杏1本がエアコン50台に当たる効果を発揮するとのことです。銀杏は中国原産の植物です。現存する最も古い植物の一つで、生きた化石と呼ばれています。丹東の気候はこの銀杏の生息に良く適していると見られています。丹東市建設委員会の高級エンジニア・唐桂君さんはその理由について次のように紹介しています。
「まず、銀杏の生息に適する気温は8度から20度で、最低気温は氷点下20度以上と限られています。丹東の年間平均気温は7度から9度、最低温度は氷点下25度です。やや低めですが、長い時間を経て丹東の気候に適応したと見られます。また降水量は850ミリから1200ミリですが、これは銀杏の生息に非常に適しています。土壌と日照の条件もちょうどよいとされています」
1984年、銀杏は丹東市人民政府により市の樹と定められ、銀杏の保護が重要視されるようになりました。丹東には3本の大きな銀杏通りのほかに、19本の銀杏通りがあり、7000本余りの銀杏が植えられています。丹東のいたるところで美しい銀杏並木を見ることができます。
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