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北京の「小区(団地)」にスポットを

2010-05-27 09:19:22     cri    

 最近、北京の一部住宅団地で「社区新聞(団地新聞)」が作られています。フリーペーパーで、8面ぐらいの週刊もあるそうです。このような「社区新聞」には、いったいどんな内容が盛り込まれているのでしょうか。この質問に答える前、まずは中国の住宅事情から説明したほうがいいと思います。

 中国では、日本の団地にあたるのが小さい区の「小区」と言います。日本の団地よりも規模は大きく、全国で3万を超える小区があり、北京だけでも3000強あるそうです。小区の建設には様々な規定があって、面積、居住人口も7000から15000人規模という目安があるということですが、筆者の住む小区は約9000人が住んでいます。

 日本の団地と違うところは、小区には市民生活を支えるサービス施設があるということでしょう。実際に暮らしてみてとても便利です。公園、青果店、美容院、修理屋さんなどはすべて区内に揃っています。このような施設をつくることも規定によって定められます。壁に囲まれた区内にこれらの施設があるので、庭に出るような安心感がありますね。

 また、区内のお店での買い物も、電話で食品や水を注文すれば配達してくれます。牛乳一個からでももってきてくれます。区内なので、時間もかかりません。それからいいなあと思ったのは、物流管理事務所というものがあって、区内の様々なサービスに答えてくれます。家の中の家電や、家具といったいろんな物の修理の受付もしてくれますから。

 このような「小区」がいくつかまとまった地域を「会社」の「社」に「区」と書いて、「社区」と言います。日本では町内会みたいなものです。それでは実際にこの社区内で、どのようなことが週間新聞に取り上げられるのでしょうか。例えば、ゴミの分別や、外国語講座など、ほとんどは団地住民の身近な情報です。このような「社区新聞」は北京市内もエリアによってそれぞれ特徴があります。

 中国語では、「入郷随俗(郷に入っては郷に従え)」という言葉があります。中国を訪れるチャンスがございましたら、ぜひ中国の「社区」に足を運んでみてくださいね。(「イキイキ中国」より)

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