北京には身体障害者が100万人もいます。そのうち、知的障害のある人は5%を占め、5万人ほどいます。2003年から、身障者が皆と交わり、社会進出ができる場として、「ぬくもりの家」が設置され、これまでにすでに1,400ヶ所が出来ています。
では、北京市西城区什刹海の劉海フートンにある「ぬくもりの家」に行ってみましょう。
記者が訪れたとき、十数人の身障者がダンスをしているところでした。美しいメロディーに合わせて、簡単なしぐさにもかかわらず皆は規律よいダンスを披露してくれました。たった2分間のダンスですが、練習するのに1ヶ月以上もかかったということです。
申飛さん(26歳)の知能は幼稚園の年長児程度です。「ぬくもりの家」に通うまでは、よく迷子になったり、家族から掃除、洗濯など簡単な身の回りのことを教えられても中々身につきませんでした。しかし、いまは積極的に会話をし、簡単な歌を歌えて、家でお母親の手伝いをたまにするようにもなったということです。2002年のスペシャルオリンピックで、申飛さんはサッカーと長距離の金メダルを獲得しました。
「ぬくもりの家」では、歌、ダンスのほか、切り紙、布絵などの手芸や料理などを習うことができます。72歳の汪雪生さんは、皆としゃべりながら手芸をするのが最高に幸せだと話しています。
現在、中国には「ぬくもりの家」が19,000ヶ所あります。
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