中国湖北省の長江で6月1日に大型客船「東方之星」が転覆した事故の犠牲者は、6日時点で406人になりました。救援部門は現在も引き続き行方不明者36人の捜索を急いでいます。

　事故発生から１週間となる6月7日、引き揚げられた客船前の土手で、犠牲者の追悼式が行なわれました。犠牲者の遺族や救援部門、現地住民など1000人余りが黙祷をささげ、捜索に当たっている船は汽笛をならすなどして、哀悼の意を表しました。また、中国中央テレビが6日から3日間娯楽番組などの放送を自粛する他、東方衛星テレビ、江蘇衛星テレビなどの地方メディアもバラエティー番組の一時休止を予定しています。

　中国民政部の責任者は「今後は、善後策を講じる段階に入った。犠牲者を遺族のもとに返し、安らかに眠ってもらうことに力を注ぎたい」と述べました。（万　keiko）　暮らし・経済へ