中国の李克強首相は現地時間26日午前、チリの首都サンティアゴで、バチェレ大統領と共に、国交樹立45周年経済貿易フォーラムおよび両国企業家委員会第7回会議の開幕式に出席しました。

　李首相はあいさつで、中国が多国間貿易体制構築および両国間や地域貿易の自由化と利便化を推進する方針を説明し、世界経済の安定回復のため、各国がさらに協力することを強調しました。

　また、中国とチリの関係について、李首相は「チリは中国といち早く国交樹立を果たした南米の国であり、また、中国と二国間自由貿易協定を結んだ最初の国だ。両国関係は安定して発展し、大きな成果を挙げている」とし、両国間のさらなる経済協力や人的交流などに期待を寄せました。

　一方で、バチェレ大統領は李首相の今回の訪問で締結された一連の重要な協力協定により、双方の自由貿易水準が高められ、投資拡大やチリのインフラの改善などにもつながるとしました。特に中国が建設に参加した太平洋と大西洋を結ぶトンネルは、ラテンアメリカとアジア太平洋各国との経済貿易の拡大を一層促すものだと強調しました。（閣、山下）国際・交流へ