チリを訪問中の李克強首相は現地時間の25日午前、首都サンティアゴで同国のミシェル・バチェレ大統領と会談を行いました。

　その席上、李首相は、中国とチリの実務的な協力の強化について次の6つの提案をしました。

　① 両国間の自由貿易協定（FTA）に関する共同行動計画を確実に実行していくこと。

　② 金融分野の協力を深化させ、中国とチリ、中国とラテンアメリカ間の生産能力協力に金融面のサービスを提供し、チリ独自の優位性を発揮させていくこと。

　③ 実力と競争力を備える両国の優勢産業への投資と協力を強化し、両国のモデル農場の建設を加速させ、中国企業のチリで風力発電や中小規模の水力発電所などへの投資を奨励していくこと。

　④ インフラ整備での協力を強化していくこと。

　⑤ 国際問題や地域問題において協議と協力を強化していくこと。

　⑥ 互いに相手国の文化イベントを行う「文化年」と「文化週間」を開催して、民間の交流の緊密化を図ること。

　これに対して、ミシェル・バチェレ大統領は「チリは中国と共に経済貿易の協力をレベルアップさせたい。チリは中国企業のチリへの投資に便宜を図っていく。また、鉱業や再生可能エネルギーなどの分野における協力の将来性を探ってみたい。さらに、（太平洋と大西洋を結ぶ）『両洋トンネル』などのインフラ施設の建設において中国の参与を歓迎する」と述べました。（藍、小山）