中国の李克強首相は7日、北京の中国科学院と中関村創業街を視察しました。

　李首相は、中国科学院物理研究所を視察した際、この研究所の基礎研究と研究成果について報告を聞いた後、超伝導実験室と電子顕微鏡実験室に入り、関連研究開発の進捗状況を聞きました。

　その後、李首相は中関村創業街を訪れ、コーヒーショップ「3Wカフェ」に立ち寄り、集まった各メーカーの創業者と交流し、起業の経緯やクリエイティブなアイディアなどを聞きました。

　続けて中関村創業街にあるインキュベーター「創業会ロビー」を訪れた李首相は、中小企業や零細企業、創業者に、法律や金融、人的資源、知的財産権保護、創業場所に関する便利で廉価なサービスを提供するその事業を高く評価した後、「現在、中国の経済発展は新旧駆動力の転換期にある。中央政府は政府機構を簡素化して、権限を地方政府や部門等に委譲する。またサービスの提供と管理面を工夫し、国民の起業やイノベーションのための舞台を作る必要がある」と述べました。（任春生、小山）暮らし・経済へ