両国俳優によるカーテンコール（3日公演）

　中国人民対外友好協会や中国日本友好協会、中国国家京劇院、日本松竹株式会社などの共同主催による「梨園の約束・京劇と歌舞伎の共同公演」が2日と3日の両日、北京の梅蘭芳大劇院で行われました。

　中日両国の伝統芸能を通じて、相互理解を深めてもらおうとして行われた今回の公演は連日満席の大盛況で、両国の俳優のすばらしい演技に、観客たちは絶賛の声を上げ盛大な拍手を送りました。

覇王別姫

大登殿

　京劇は、国家京劇院の国家一級俳優・劉魁魁さんや馬翔飛さんなどが主演を務めた伝統劇の「覇王別姫」（2日）と「大登殿」（3日）が上演されました。一方、歌舞伎は、歌舞伎俳優の尾上菊之助さんが自身の代表作でもある名作舞踊「春興鏡獅子」を披露しました。

春興鏡獅子

春興鏡獅子

　この「春興鏡獅子」は、中日両国が国交を回復し平和友好条約を締結した後、日本の文化使節として初めて中国を訪れた歌舞伎俳優の尾上梅幸さんが主演を務めた作品で、当時、中国の観客から大好評を博しました。今回「春興鏡獅子」の主人公を演じた尾上菊之助さんは尾上梅幸さんの孫で、同劇が北京で36年ぶりに上演されることから、両国の友好公演にきわめてふさわしいという主催側の期待が込められていました。国際・交流へ