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「村山首相談話を継承し発展させる会」(「村山談話の会」)訪中代表団の浅井基文副団長は12日上海で、CRI日本語部のインタビューに対し、「村山元首相の談話を重視する中国の姿勢を実感し、談話に込められている歴史認識が日本国民全体の認識となるよう努力する必要がある」と強調しました。
浅井副団長は「今回の訪中前、村山談話への中国の基本的な立場は理解していたが、中国がこれほど、談話に真剣に向かい合っていることを交流を通して改めて認識した」と感慨深げに話しました。
浅井副団長によりますと、1990年代から始まった日本の右傾化に危機感を持ったことが、村山元首相が談話を発表した背景です。「村山談話を改ざんしたり、作り直したりすることを引き止めることは、日本にとって、当面の大きな政治課題だが、同時に、日本の政治をどう発展させていくかという国民的課題がある。村山談話に込められている歴史認識が日本国民全体の認識となるよう努力する必要がある」と浅井副団長は今後の課題について語りました。そのうえで、「戦争は過去において有効な政策手段だったが、グローバル化が進む今では、共に滅びる手段だ。日本国憲法第9条は決して理想論ではなく、21世紀の今においてこそ、現実的なものである」と強く訴えました。
今月9日から中国入りした「村山談話の会」訪中代表団は12日、上海を訪れ、上海国際問題研究所諮問委員会の呉寄南副主任らと意見を交わしました。
村山元首相直筆の「杖るは信に如くは莫し」(頼りとするものとして、信義に勝るものはない)
の色紙を呉寄南副主任(左)に手渡す鎌倉孝夫団長
日本国内で「安倍談話」を控え、議論が高まる中、「村山談話の会」代表団の訪中に対して、呉所長は「代表団の来訪は、中国の人々に日本国民の意思を伝えることにあると思う。日本では侵略戦争を否定したい人はごく一握りに過ぎず、平和発展、隣国と和解の道を歩みたいと思う人こそ、大部分を占めている。歴史の歯車を後戻りさせることには希望がない。村山談話を確実に守り、反省をしてこそ、日本にとって、本当の意味でのアジア諸国との和解が実現できる」と話しました。
帰国を前に、代表団の藤田高景秘書長は今回の訪中を振り返り、「大変、勉強になった。中国各界のみなさんが、会の活動に大きな関心と期待を持っていただいたことが分かり、嬉しく思っている。日本は戦後70年間続けてきた平和国家の道を今後もしっかりと進むように頑張らなければいけない。この会の責任の大きさを痛切に感じた」と述べました。
「村山談話の会」は1995年に発表された「村山談話」の意義を継承し、発展させるため、2013年11月、学者や文化人、大学教授、元外交官、ジャーナリスト、市民運動家らが結成したものです。(リポート:王小燕、牟牮)
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