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第12期全国人民代表大会(全人代)第3回会議が8日に開いた記者会見で、王毅外相は「習近平主席は招きに応じて、今秋、アメリカを公式訪問するが、中国側は両国の首脳が北京・中南海瀛台での冬の夜の会談に続き、再び関係を温め、中国とアメリカにおける新しい形の大国関係の構築に向け、新たな原動力が注がれるよう期待する」と話しました。
王外相は新しい形の大国関係の構築について、「初めての動きだけあって、順風満帆とはいかないにしても、方向性として必ず行うべきことだ。これは双方の利益に合致している上、時代の流れにも見合ったものだからだ」と述べました。
王外相は「心誠則靈」(誠意があればかなえられる)という中国の言葉を引用し、「双方が互いに誠意を見せ、衝突せず、対抗しないというベースラインを守り、相互尊重という土台さえしっかり築いていけば、必ずや手を携えて、協力・ウィンウィンというマクロ課題をしっかりやり遂げることができる」と期待を示しました。そのうえで、「事あるごとに顕微鏡でのぞくように、問題をクローズアップして取り上げるよりも、望遠鏡を手に未来をみつめ、大きな方向をしっかり把握しておくことだ。両国は二つの大国として、意見の違いをなくすことは不可能であり、新しいタイプの大国関係を構築すると言っても、それらの違いが一夜にして消えることもないだろう」と話しました。
さらに、アジア、太平洋地域についても王外相は「習近平主席がAPEC北京会議で指摘したように、未来に向けたアジア太平洋のパートナーシップを築くには、より多くの国の積極的な呼応が必要だ。中国とアメリカはアジア太平洋地域において最も利益が交錯しており、相互交流も頻繁である。新しい形の大国関係はアジア太平洋から始めるべきだ」と指摘しました。
また、王外相はサイバー空間の安全保障にも触れ、「中国とアメリカはいずれもインターネット大国であり、これには共通の利益がある。互いに摩擦の新しい源にするのではなく、協力の新天地になることを期待している」と話しました。(Yan、山下)
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