第12期全国人民代表大会第3回会議が5日午前、北京の人民大会堂で開幕し、中国国務院の李克強首相は国務院を代表して政府活動報告を行いました。中では、昨年の経済の安定した成長が強調され、次のように述べられました。

　「昨年、わが国の発展が直面した国内外の環境は複雑で厳しいものであった。世界経済の回復の道のりは困難と曲折に満ち、主要経済国・経済圏の趨勢にばらつきが見られた。こうした中、習近平同志を総書記とする党中央の力強い指導の下、全国各民族人民は心を一つにし、難関を克服し、経済・社会発展の年間主要目標・主要任務を達成した。改革の全面的深化は幸先の良いスタートを切り、法に基づく国家管理の全面的推進は新たなみちのりについた。小康社会の全面的完成に向けた取り組みも堅固な歩みをさらに進めた。」

　「また、経済や社会発展は全般的に安定を保ちながら前進した。『安定』は主に、合理的な範囲内での経済の推移として現れた。さらに、経済成長速度の安定として、国内総生産（GDP）が63兆6000億元に達し、前年度比7.4％増となった。これは世界主要経済国・経済圏のうちで上位の伸びである。一方で、中・西部地区の経済の伸び率が東部地区を上回った。発展の質がさらに向上し、一般公共予算の歳入が8.6％増となった。全国住民の一人当たりの可処分所得が実質で8％伸び、経済成長率を上回った。農村住民の一人当たりの可処分所得は実質で9.2％伸び、都市部住民の所得の伸びを上回った。農村の貧困人口が1232万人減少した。農村の6600万人強の飲用水安全問題が解決された。海外旅行者（台湾・香港・マカオへの旅行者を含む）が延べ1億人を突破した。改革開放にさらなる突破口があった。改革の全面的深化に向けた一連の重点任務が実行に移された」。（閣、Keiko）暮らし・経済へ