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 日中両国の大学生、両国関係改善を積極的に討論

2015-03-02 13:14:35     cri    

 公益財団法人日本科学協会が主催する『日中若者討論会』が27日に東京にある日本財団ビルで行われました。会場では、「一人ひとりがメディアになって、自国や相手国に対する正しい情報を発信」という発想から、日中両国の若者が、「情報発信」と「イメージアップ」をキーワードに本音の意見交換を行い、国民感情改善のための糸口を探っていました。


会場の様子

 中国側の参加者は、2014年度中国で日本語学習者を対象に開催した「笹川杯全国大学日本知識大会」と「笹川杯作文コンクール」の優勝者で合計17名です。日本側からは、東京大学、慶応義塾大学、東京外国語大学などの中国に関心を持つ13名の大学生が参加しました。


チーム討論の様子

 討論会に参加した両国の大学生30名が6つのグループに分けられ、日本語で相手国への印象、自国での報道事情などを語り、両国関係を改善するためにどうすればいいのか熱っぽく意見をかわしました。その後、代表者がグループ内の意見をまとめ、ホワイトボートを使って、発表しました。その中に、中国では日本に関する情報が比較的に少なく、日本では中国に関する偏った報道が多いとして、多くの人が相手国に行って自分の目で見たことも無いのに偏見を持っているという指摘があり、文化、旅行、アニメ、漫画などの興味のあるルートから相手国の多様性を体験して理解を深めることが大事だと主張し、民間交流を強化するよう呼びかけました。また、ウィーチャット、ラインなどのSNSを活用して積極的な情報発信をしようとの若者らしい意見も出ていました。


討論結果の発表

 討論会を訪れた観客は日本語を学ぶ中国の若者の日本観、日本の若者の中国観を伺うことができ、両国国民の感情改善に有意義な提案がたくさん打ち出されたと評価しました。

★「笹川杯全国大学日本知識大会」

 日本科学協会が、日本への理解の深化と日本語教育の振興を目的として、中国の大学の日本語学習者を対象に2004年度から毎年開催し、2014年度は去年11月の22日と23日に、北京大学で89大学の参加により開催されました。

 中国の日本語学科設置大学(506大学)の6分の1強にあたる大学が一堂に会し、日本語で知識を競いあうこの大会は、中国版「日本知識の甲子園」といえるイベントとなり、日中両国で大きな反響を呼んでいます。2004年度から笹川杯全国大学日本知識大会に参加した大学は累計370校となり、参加選手はおよそ1100名を超えています。

★「笹川杯作文コンクール」

 日本科学協会が、中国の若者の対日関心・理解の深化を目的として、日本科学協会、中国青年報社、人民中国雑誌社の共催で2008年度から実施しているもので、中国語版と日本語版の2つのコンクールを並行実施しています。作文の応募数が累計42800点に上りました。(文・写真:李軼豪)

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