中国の王毅外相は27日北京で、中国を訪問中のスリランカのサマラウィーラ外相と会談しました。

　王外相は、「中国の友好政策と実務協力は、スリランカの国と国民全体に向けたものである。習近平国家主席の招きに応じて、同国のシリセーナ大統領が3月末に中国を公式訪問する。スリランカと共に緊密な協力関係を保ち、シリセーナ大統領の訪中が多くの成果を挙げるよう努めていきたい」と表明しました。

　また、「21世紀海上シルクロード」(中国政府が提唱する東南アジア一帯やスリランカ、ケニア、ギリシャなどを結ぶ海上輸送回廊)の共同構築について、王外相は「スリランカ政府が中国の提唱に賛同した初めての国で、両国の伝統的な友好関係を表している」と示しました。

　そして、中国とインド及びスリランカの3カ国関係について、王外相は「スリランカとインドはいずれも、南アジアにおける中国の重要な隣国であり友好パートナーであるため、3カ国の相互関係が良い方向に発展することを望んでいる」という考えを表明しました。

　一方、サマラウィーラ外相は、「シリセーナ大統領は中国との関係を非常に重視し、訪中の成功を期待している。中国企業を含む海外の投資家のために、透明性があり、安定的かつ健全で法律によって守られた投資環境を作り、両国関係の発展に、より大きな成長の場を提供していきたい」と述べました。（万、高橋）