中国の市場調査会社である易観シンクタンクが発表した「中国携帯通販市場四半期観測報告－2014年第4四半期」によりますと、2014年第4四半期、中国のモバイル通販市場の取引額は前年同期比で178.5％増え3227億元（約6兆420億円）に達し、引き続き高成長を保っているということです。一方、2014年のモバイル通販年間取引額も8617億元（約16兆1340億円）に達しています。

　中国の各大手ネット通販会社による「ダブル11（11月11日）」と「ダブル12（12月12日）」の割引セールの波及効果により、モバイル通販は爆発的な成長を遂げました。市場シェアから見ると、第4四半期のインターネットネット小売市場におけるモバイル通販の取引額は35.2%を占め、2014年の年間取引額にしても30％以上に達しています。モバイル通販は、ネット通販の重要な一端を担っていることがわかります。

　モバイル通販の市場シェアが増え続ける勢いから見れば、消費者の消費手段がパソコンからモバイルの端末に移行する傾向にあることが分かっています。また、モバイル通販は電子商取引のO2O（オンラインtoオフライン・ネット上の情報や活動が実店舗での購買行動に影響すること）発展にもプラスとなり、モバイル通販を活用することで今後より大きな可能性が期待されています。（洋、小山）暮らし・経済へ