中国の1月の輸出入総額は2兆900万元で、前年同期比で10.86％の減少となりました。

　中国税関総署が8日に発表したもので、輸出が3.2％減の1兆2300万元、輸入が19.7％減の8600億元となっています。貿易黒字は3669億元で、87.5％増えました。

　この結果について、税関総署は価格の低下に要因があるとみています。また、去年の旧正月・春節は1月31日で、大型連休に備えた取引が1月に集中していたことも影響したとしています。

　内訳をみると、大豆のみ輸入量が増加し、それ以外の鉄鉱石や石炭、原油、石油製品など主な大口商品の輸入量はいずれも減少しました。また、主な輸入価格も総じて値下がりしました。輸入が輸出に比べて下げ幅が顕著となったことから、貿易黒字の急増をもたらしています。

　主な貿易相手先では対米、対ASEAN（東南アジア諸国連合）輸出が伸び、対EU（欧州連合）、対日本の輸出は減っています。輸入は全体的に減少しているということです。暮らし・経済へ