マレーシアで行われていた東南アジア諸国連合（ASEAN）非公式外相会議は28日、年内のASEAN共同体構築に向けた作業の推進やASEANの将来性などについて議論し閉幕しました。それに対して、中国外務省の華春瑩報道官は29日の定例記者会見で、ASEANは東アジアの連携や地域の平和と発展を維持するための重要な組織であると強調し、ASEAN共同体の構築は同地域の一体化にとって重要かつはかり知れない影響を与えるとし、中国はASEAN共同体の構築を支持するとの意向を表明しました。

　さらに、中国は東アジアの連携におけるASEANの主導的地位を支持し、周辺外交においてASEANを優先的方向にし、より緊密な中国・ASEAN運命共同体の構築を目指し、共に努力していく決意を示しました。

　なお、2012年11月18日の第21回ASEANサミットで、ASEAN共同体の構築の最終期限を2015年12月31日とすることが発表されました。（閣、小山）