中国外務省の洪磊報道官は7日の定例記者会見で、「中国はアメリカに『一つの中国』政策と中米間の3つの共同コミュニケで確立した原則を守り、台湾の『駐米経済文化代表処』による旗の掲揚といった事態の再発防止にあたってほしい」と話しました。

　記者会見の席上、「報道によると、台湾の『駐米経済文化処』が元日に、旗の掲揚式典を行ったという。この機関の代表は、アメリカに故意に事前に告げなかった。そうすることでアメリカは承知していないと言えると表明したが、中国側がこれをどう見ているのか」という記者からの質問がありました。

　洪磊報道官はこれに対して、「中国は、米国務省の報道官はここ2日間で、本件について、2回言及している。それによると、関連機関によるアメリカでの行動に対し、アメリカは事前に状況を把握したわけではなかった。アメリカは『一つの中国』の政策を堅持しており、こうした行動はアメリカの関連政策に合致しないと表明したことに留意している」と答えました。

　洪報道官はその上で、「中国はアメリカに『一つの中国』の政策と中米間の3つの共同コミュニケで確立された原則を固く守り、似たような事態の再発防止に努めてほしい」と表明しました。（Yan、小山）