中国全国政治協商会議の兪正声議長は25日から27日にかけてベトナムへの公式訪問を行い、ベトナム共産党中央委員会のヌグエン・フー・チョン総書記、チュオン・タン・サン国家主席、グエン・タン・ズン首相らとそれぞれ会談を行いました。

　兪議長は会談の中で「国交樹立65年来、友好協力が中国・ベトナム関係の主流である。常に変わりつつある複雑な国際情勢や地域情勢と向き合い、相互信頼を強め、共通認識を増進させ、海上問題を適切に処理し、各分野での実務協力を促し、共同発展を実現させるという友好協力の基本方針を、両国の指導者はしっかりと念頭に置かなければならない」と表明しました。

　ヌグエン・フー・チョン総書記は、党の管理や国政運営に関して中国共産党との交流を強め、ハイレベルの相互訪問と各分野での協力を推進していくことに期待を寄せました。

　チュオン・タン・サン国家主席は「中国側と共に、両国首脳が合意した共通認識の下、政治的な信頼関係を深め、実務的協力体制を促進させ、両国の国民にメリットをもたらしていきたい」と述べました。

　また、グエン・タン・ズン首相は、インフラ協力作業グループと金融協力作業グループを早期に結成し、経済や文化、観光など各分野における中国との実務協力を共同で推進していくことに期待を寄せるとともに、「率直で誠意のある友好精神に基づいて、海上問題を適切に処理し、とりわけ北部湾沖に関する交渉が早急に実質的な進展を収めるよう促していきたい」と述べました。（ZHL、高橋敬）国際・交流へ