中国の腐敗取締り活動の強化に伴い、海外逃亡犯の逮捕や汚職幹部が不法に入手した財物を回収する作業は関係諸国の全面協力を得られるかどうかが注目されています。汚職容疑で逮捕された元重慶市トップの薄煕来氏の調査で明らかになったフランスのカンヌにある別荘が最近注目を集めています。
その別荘の居住面積は400平方メートル、地中海風ガーデンの広さは4000平方メートル、リビングや寝室などがあるメインルームと寝室が5つ、室外と室内の両方にプールがあり、現在695万ユーロ(約10億2000万円)で売り出されています。
中国とフランス、中国とほかの国との間では司法協力がますます増えています。海外、特にフランスのような西側諸国での汚職幹部の財物の回収作業には多くの注意が必要となります。たとえば、中国側と外国の司法部門が調印した二国間協定、あるいは両国がともに加盟する多国間協定に基づき、相手国の訴訟プロセスに沿って中国の裁判所が下した裁判の有効性を確認したうえで実施しなければなりません。また、中国側が財産権に関する一連の証拠を提供して、犯人の財産所有権を証明できれば、その財産を没収できる財産の範囲に入れることができます。
現在、薄熙来氏の高級別荘が売り出され、この財産回収の司法プロセスやステップが多くの注目を集めています。この複雑な作業は両国の密接な協力によって、効果的な司法ルートを通じて解決できると見られています。(殷、高橋敬)暮らし・経済へ
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