収集された作品は1800点あまりに上りますが、その中から選り抜いた280点が北京に出展されています。
中国美術館の呉為山館長は挨拶で、「約百年来の両岸の漆工芸の秀作を展示した今回の展示会は、両岸の芸術・文化の交流と協力を推し進めた。漆は両岸協力の接着剤と文化の運び手として機能し、膠漆の交わりという言葉が最もふさわしい例えだ」と話しました。
今回の展示会には、台湾と海峡を挟んだ対岸にある福建省から172点の作品が展示されています。このほか、台湾で代々漆工芸に従事している「御三家」や三大芸術大学がそろって出展し、43人の作家から85点の作品が出展されています。
台湾の中国文化大学美術学部の主任教授で、漆工芸作家の許坤成さんは、「漆絵には中国の伝統文化の粋が含まれており、台湾はこの伝承に携わらないわけにはいかない。漆絵の歴史は水墨画よりも古く、中国文化の復興は漆絵文化を抜きにしては語れない」と話しました。
展示会は12月11日まで中国美術館で行われています。(Yan、林)旅行・文化へ
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