吉林省政府は地元のテレビ局と協力し、偽満州国の歴史を再現するドキュメンタリー映画『偽満州国の真相』を撮影するため、偽満州国で当時を過ごした人（偽満州国経験者）を募集しています。

　この映画は吉林省歴史文化資源構築プロジェクトの一環として、来年の抗日戦争勝利70周年を迎えるにあたり制作される作品で、日本侵略者が中国東北地域でした行為や中国に対する侵略の歴史を再現します。

　ここ数年、吉林省はドキュメンタリー映画の撮影や、日本侵略軍の公文書収集・出版などの形で日本軍による中国侵略の歴史を次々に再現しています。今回の映画は中国一般庶民が感じたものと中国の歴史学者の研究を通して、中国人の角度から偽満州国に対する認識を紹介します。

　映画の撮影はすでに始まっていて、制作チームは中国東北地域や日本に赴き撮影する予定です。当時中国東北地域で暮らしていた現在85歳以上、そして偽満州国の歴史が深く記憶に刻まれている人を探しているということで、すでに当時、炭鉱作業員・学生・農民・職員だったお年寄りたちを取材しました。この映画には偽満州国経験者のほかに、日本の学者も撮影に参加し史実を話します。作品は2015年の6月に完成する予定です。（殷、小山）暮らし・経済へ