中国の習近平国家主席は22日、フィジーのバイニマラマ首相と同国の都市ナンディで会談を行い、フィジーとともに交流と協力を強化し、両国関係のたゆまぬ発展を推し進めていきたいと強調しました。

　習主席は会談の席上「中国はフィジーを太平洋島嶼地域における重要な協力パートナーだと見ている。フィジーは交通が便利で、農作物や木材、魚介類、鉱産物などの資源が豊富で、グリーン成長を大きく推し進めている。一方、中国は資金、技術、市場の優位性を持っている。双方はそれぞれの優位性を相互補完し、協力水準を向上させるべきだ。中国はフィジーからのより多くの製品の対中国輸出を歓迎し、フィジーによる中国の観光市場における開拓を支持し、中国企業のフィジーへの投資をサポートする。中国はフィジーの経済発展、国民生活改善、小型ダム、農業開発、道路建設、橋梁建設などのプロジェクトや、気候変動対応への支援を続けていく方針だ。さらに中国はフィジーに中国文化センターを設立し、医療・文芸団体の派遣を続け、人的交流を促進する。また、海外に逃亡した中国政府元官僚の取り締まり活動に対するフィジーの協力を感謝する。中国・太平洋島嶼国首脳会合の成功に向け協力し、双方の関係発展を推し進めていきたい」と話しました。

　一方で、バイニマラマ首相は「両国関係の基礎は強固で、協力分野も多岐に渡る。中国の良きパートナーになることがフィジーの対中国関係の出発点だ。中国と政治交流を保ち、経済貿易協力を強め、人文交流を拡大することで、フィジー経済や社会の発展を促したい。また、中国の太平洋島嶼国問題の解決に積極的に関わることを歓迎する」と述べました。

　会談後、両首脳は両国政府の経済技術協力協定や、相互査証免除などの協力文書の調印式に出席しました。（殷、小山）