中国の習近平国家主席は17日、オーストラリアの首都キャンベラで同国のアボット首相と会談を行い、中国・オーストラリア自由貿易協定（FTA）交渉を実質的に終了させることで合意しました。会談後、両国首脳が立ち会う中で、中国商務省の高虎城商務相とオーストラリアのロブ貿易・投資大臣が両国政府を代表し、FTA交渉を実質的に終了する文書に調印しました。

　中豪FTA交渉は2005年4月から始められていました。交渉結果によりますと、開放の程度に関しては、オーストラリアは中国に対し、全ての商品に対する関税を撤廃する一方、中国はオーストラリアに対し、多くの輸入関税を無くします。サービス分野では、双方は相手国の多くの部門と機関に対し、ハイレベルの開放を約束します。投資分野では、両国は協定の発効日から互いに最恵国待遇を与え、大幅に企業の投資審査の難度を下げ、企業が市場に投資する機会が増え、透明度、予見性が高まる予定です。協定は電子商取引や政府調達などの「21世紀の経済貿易の議題」を含む、貨物貿易、サービス貿易、投資や規則など10以上の幅広い分野に及んでいます。中豪FTAは全面的、ハイレベルと利益平衡の目標を実現し、協定の調印は両国の経済上の優位性を相互補完し、互恵ウィンウィンを果たし、双方の経済貿易関係の更なる発展を促進することになります。（怡康、小山）